京大政経研グループ

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京大政経研グループ(きょうだいせいけいけんグループ)は、ノンセクト・ラジカルから派生した日本の新左翼系党派の通称である要出典。1981年に京都大学で結成された。

概要[編集]

1981年に京都大学で結成された政治系サークル「京都大学政治経済研究会」が起源である。「京都大学」の名称を冠しているが、同志社大学の学生も参加しており、その後立命館大学龍谷大学、関東では東京都立大学に勢力を拡大していった。各大学ごとに、さまざまな政治系サークルを結成している。

新入会員の獲得方法としては、入試の際に、何かしらの政治的な問題に対する署名とみせかけて、氏名や連絡先を書かせ、そこに書かれた情報をもとに電話を掛けるなどして勧誘していく。偽の連絡先を書いた場合には、合格発表や入学手続きの会場で見張り、その新入生がやってくるのを待っていて、声をかけてくる場合もある.

入会後は、吉田南4号館近くのプレハブで学習会を行う。幹部宅で行わないのは、組織の実態や住所を会員内の人間にさえも秘密にし、いざとういうときには雲隠れするためである。かつて、会員の下宿先で学習会を行っていた頃は、始めのうちは、中堅会員の下宿先で学習会を行い、そのうちに、新入生の下宿で、たびたび学習会を行うようになり、新入生の下宿を恒常的に学習会の会場とするように、強く求めてくるようになるだけでなく、新入生の費用持ちで下宿の合鍵を作らせ、他の会員に配るように強要し、やがて、万円単位の寄附をするように要求してくることもあった。1990年代では、自称経済学部院生の岩下(イワシタ)や自称文学部の仙田(センダ)などの偽名を用いた人物が勧誘していたが}、彼らの上には通常は新入生とは顔を合わせない上級幹部がいる。上級幹部のアジトは新入生や中堅の会員にさえも知らされないが、1990代初頭に、山科駅付近のアジトが中核派によって発見され、公にされたことがある。

このグループは「○○研究会」という名称でサークルを組織することが多く、さまざまな社会問題について報告・討論を行う「学習会」で組織の方針を全体化しているという。また、この「学習会」は、新入会員が参加できるもの、中堅以上にしか許されないもの、幹部のみのものなど、会内の階層に応じて組織されているという。 近年まで、京都大学では、「政治経済研究会」(政経研)、「女性問題研究会」(女問研)、「朝鮮問題研究会」(朝問研)、同志社大学では、「民族問題研究会」(民問研)、「現代社会研究会」(現社研)、「婦人問題研究会」(婦問研)、立命館大学では、「アジア問題研究会」(アジ研)、「立命評論編集部」(立評)、「日本史研究会」(日研)、「社会科学研究会」(社研)などがあったが、活動休止になったり、組織替えをしたものも少なくない。京大内で情宣をする場合には、その直前に旧教養部E号館3階の階段横の小部屋でミーティングを行う。 1990年代前半までは中核派京都大学構内でたびたび衝突するなどしており、武闘派の側面もある。 1990年代半ば以降は、同志社大学立命館大学の学生自治会と対立し、傷害事件などを引き起こしたため、1998年には検挙者を出している。

この党派の一大特徴としては、「党派そのものの正式名称」が存在しないことが挙げられる要出典。そのため部外者からは、この党派が最初に結成した「京都大学政治経済研究会」にちなんで「京大政経研グループ」という通称で呼んでいる。他にも「政経研グループ」、「京都グループ」、単に「政経研」ともいう。 また、他の新左翼党派と異なり、定まった綱領を持たないことも特徴のひとつである。路線的には、ベトナムキューバなどの「労働者国家」を支持し、そのような社会を目指しているといわれている。

この党派は、共産同(ブント)系と共に活動をすることが多いようだが、必ずしもそれに限定されてはいないようである。また、若者の労働問題に取り組むPOSSE (NPO法人)は、この党派の別働隊ではないかといわれている。

ノンセクト・ラジカルから派生した党派であるが、「は労働者の色」という理由から、ヘルメットの色は赤色[1]である。

この党派の公式サイトは今に至るも存在していない[2]。「政治経済研究会」の部室のある建物から革マル派が登場して中核派を襲撃したり、その建物内の壁のいたるところに革マル派の機関紙が貼付されていたことなどを根拠として中核派から、革マル派の別働隊視されたこともあった。一方で、この党派の関係者が、中核派のメンバーが中心となって進められている京都大学の学生自治会である同学会の再建運動にかかわっていることから、他党派から中核派の別働隊視されることもあるという。

この党派の関係者が「アジェンダ・プロジェクト」という団体を創設し、雑誌「アジェンダ」(2003年創刊)を刊行している。なお、この「アジェンダ・プロジェクト」関係者である佐藤大が2007年の京都市議会議員選挙で社会民主党の候補として左京区から立候補したが、落選している。2011年の京都市議会議員選挙で再度、左京区から立候補するも、落選。また、2012年には第46回衆議院議員総選挙で立候補するも、落選している。

活動中の系列団体としては、「ピース・ナビ」(京都大学)、「核と平和を考える会」(龍谷大学)などがある。特に「ピース・ナビ」は、「女性問題研究会」「政治経済研究会」などに代わって、2008年からこのグループが活動する際に使用する主要な団体名となっている。

注釈[編集]

  1. 全国的に見てノンセクトの場合、ヘルメットの色はであることが多いが、関西では関西ブントの各大学組織がノンセクト化したという経緯から、京大・同大・関大などを中心に(ブントのシンボルカラーである)赤のヘルメットをかぶるノンセクトも多かった(が、京大政経研が赤ヘルメットをかぶることとの関連は不詳である)。
  2. 「ピースナビ」や「核と平和を考える会」のサイトは存在する。また、過去には「立命評論編集部」のサイトも存在していた。

参考文献[編集]

  • 月刊治安フォーラム』2002年8月号

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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