くりらじ

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くりらじは、山口県下関市を拠点として活動する、独立系インターネットラジオ放送局である。

概要[編集]

正式名称は"Internet R@dio Station Click R@dio"。ただしこの表記では長く喋り辛いという事情があり、現在では正式名称はほとんど用いられず、内外ともに略称である「くりらじ」を常用している。

配信手段としてポッドキャスト配信、MP3による直接ダウンロード、Flashプレイヤーによるストリーミング再生を採用している。また番組によってはUstreamによる生放送及び動画配信も行っている。

元々は、BBSサイト「[ttp://bbs.c-studio.net/index.html Click Times]」[1]の管理人および常連メンバーにより、下関市内をエリアとするコミュニティFMであるCOME ON! FMでの番組制作を行っていたものが、FM局側との運営方針の対立によりスピンアウトする形でインターネットラジオ放送を開始したものであり、「局長」のBJを中心とした参加パーソナリティによるボランティアベースによって運営されている。このため特定の運営母体を持たず(現在も「くりらじ」としての法人格は存在しない)、加えて「自分たちの喋りたい事を自分たちの責任において喋る」ことをポリシーとしているため一部の番組を除いてスポンサーを持たず、運営費は基本的にパーソナリティの持ち出し(配信拠点となるメインスタジオはBJが個人的に借り上げているもの、配信サーバーはメンバーのSAGが管理しているサーバー、など)、あるいはリスナーからの寄付により賄われている。2009年に一部番組の有料配信も開始している。

上記の経緯もあってパーソナリティは下関あるいは周辺在住のメンバーが中心だが、2004年からSkypeを用いた多元収録による番組制作を開始しており、(実態としては存在しないが)パーソナリティの居住する地域から「本局」「支局」の呼称を用いて区別している。福岡支局、関西支局、関東支局が独自に番組を制作している。

パーソナリティにIT関連を本業とするメンバーが多かったこともあり、収録から配信に至るまでのバックヤードシステムは独自に構築したものを用いている。

沿革[編集]

  • 1998年 - 地元コミュニティFM有志によって、インターネットによるラジオ番組の配信試験に着手。
  • 1999年4月 - 本格的に活動開始。当時は配信手段にRealAudioを採用(2006年まで。当時の番組は現在でもRealAudioで聴取可能)。
  • 2004年9月 - Skypeを利用した多元中継による収録を開始。他県在住のパーソナリティが増加。
  • 2005年 - ポッドキャスト配信開始。iTunes及びiPodによる聴取が可能となる。
  • 2006年
    • 自転車関連の番組を集めた「サイクリングポッドキャスト」を別サイトに移動、独立運営開始。
    • 自局・他局の科学関連の番組を集めた「サイエンスポッドキャスト」を開設。
  • 2009年
    • 5月 - 「サイエンスポッドキャスト」内のくりらじ制作番組「ヴォイニッチの科学書」を、月額制の有料配信に移行する(配信はオトバンクオーディオブックサイト「Febe」より行われている)。
    • 11月 - 東京にて初の有料公開収録イベント「くりらじEXPO2009」を開催(2010年も開催)。
  • 2010年
    • 3月 - 東京にて無料公開収録イベント「Say at two」を開催。

制作番組の範囲[編集]

参加するパーソナリティの興味対象に沿う形で番組が制作されるが、その中でもより専門性の高い番組の制作を得意とする。開設当初より継続して制作している得意分野としては、コンピュータ技術、科学技術、社会経済、政治等が挙げられる。

また世間から見たらマイナーと判断されるような分野であっても、興味が続く限りは制作を継続していくという特徴を併せ持つ。自転車関連番組は、当初は趣味の延長として始めたが、分割と拡大を繰り返し、最終的にはサイクリングポッドキャストとして独立させた。

開設当初から2000年代前半までは、番組単位でのスクラップアンドビルドを頻繁に繰り返していた。この影響で、どの番組をいつ作ったかの記録はくりらじのホームページにも記載されておらず、パーソナリティ本人でさえすべては把握できていない。ただし、終了した番組を含め、大半の過去の番組に関してはバックナンバーとして現在も聴取が可能となっている。

配信番組[編集]

  • 本局制作
    • 深夜の遠吼え
    • ナマダシ(週刊netreportから改題)
    • あたらしものウォッチ
    • 新鮮!! しものせき唐戸市場
    • Appleるんるん
    • 懐かしの昭和
    • 劇団新波! ラジオドラマ
    • Photo shoot
    • 秀太郎&BJのウイークリーBJニュース
    • むんころ
    • yanmaの「行革侍が行く」
    • 魂系創作料理&酒 ダイニング ハイカラ通り
    • くりらじ編成会議
  • 本局制作(サイエンスポッドキャスト)
    • ヴォイニッチの科学書
    • ヴォイニッチの書棚
  • 本局制作(サイクリングポッドキャスト)
  • 福岡支局制作
    • Creators Clip クリクリ
    • みゅ~じくん!
    • アルパカ通信
    • 佐々木茂の独立しよう!
  • 関西支局制作
    • The other side journal
    • 関西二次元らばーず
    • くるまでポン! リターンズ
    • くりらじスポーツ
  • 関東支局制作
    • 情熱工房見聞録
    • くりらじ Tech Avenue
  • その他(本局・各支局メンバーが関わらないものの、くりらじから配信されている番組)
    • ごすいせん
    • ルーシーズのエイトビートノット

主なパーソナリティ[編集]

くりらじにおいて中心的な役割を担うパーソナリティのみの概略を記す。

下関本局[編集]

BJ(ビージェイ)
局長であり、組織としてのくりらじ(前述のとおり「くりらじ」そのものには法人格は存在しない)の代表。下関本局で制作するほぼ全ての番組のディレクション、ミキシング、パーソナリティを担当。設立のきっかけとなった掲示板サイトの管理人も行っていた。
開設当初は本業の会社員の傍らで運営を行っていたが、後に独立。現在は自称“プロポッドキャスター”として活動する(ただしこの肩書きについては、本人曰く「しゃべりは素人に毛が生えた程度」と自嘲気味に語ることもある)他、自転車関連イベントを中心にプロモーションやコーディネート等も手掛けている。
ハンドルネームの「BJ」は、敬愛する松田優作の主演映画「ヨコハマBJブルース」の主人公の役名から名付けたものとのこと。
ラジオ内ではジャイアニズム的立ち振る舞いが目立ち、自分が気に入らないと思った事象・存在には「意味が分からない」「死んでしまえ」などの暴言を吐くこともある。このような言動が一部のリスナーの反感を買うことはある程度承知の上のようで、「(自分の暴言を)聞きたくなければ(くりらじを)無理に聞かなくてもいい」と語ることも多い(ただし、マイクを離れると打って変わって穏やかな性格であることをSAGなどが語っている)。
SAG(さがわ)
コンピュータ技術系分野のメインコメンタリーを担当。くりらじの配信サーバ管理を始めとする技術責任担当でもあり、くりらじの活動規模の拡大に併せて生じるシステムの改善等も一手に引き受けている。
ハンドルネームの「SAG」は書き文字としての表記であり、音声としては本名の読みである「さがわ」を用いている。
中西貴之(なかにし たかゆき)/おびお
科学系分野のメインコメンタリーを担当。現在ではくりらじ以外の場においても最新科学をわかりやすく解説する「科学コミュニケーター」として活動の幅を拡げている。「最新科学おもしろ雑学帖」「人を助けるへんな細菌すごい細菌」等著書多数。
自身の専門分野である科学系番組では本名を、その他の場面ではハンドルネームの「おびお」を用いている。
ころん
開設当初より、専門分野に暴走してリスナーを置いてけぼりにしがちな状況を修正するためのバランサー兼アシスタントとして、多数の番組に参加している。唯一の女性パーソナリティとしての参加が長かったことも氏のポジションとして影響している。
現在は自転車関連番組を中心に、ゲスト渉外を担当。

福岡支局[編集]

鐵尾一郎(てつお いちろう)
福岡支局長。音楽制作分野のメインコメンタリーを担当。音楽制作チーム「[ttp://www.whats-new.ne.jp/ DIGITAL STUDIO "WHAT'S NEW?"]」代表。参加以降、配信しているほぼ全ての番組において、氏及び所属アーティスト制作によるオープニング/エンディング/BGMを提供している。北九州市より福岡市への移転に伴い、北九州支局は福岡支局に名称変更。
メンバーで唯一、ハンドルネームを使っていない。

関西支局[編集]

秀太郎(ひでたろう)
関西支局長。社会経済、政治分野のメインコメンタリーを担当。参加するパーソナリティとしては最年長。元々は個人的にインターネットラジオを運営していたが、リスナーとして下関に遊びに行った際、喋り倒して当時の参加パーソナリティ全員を圧倒。このことがきっかけで、Skypeが導入された際に真っ先にパーソナリティとして招へいされたという経歴を持つ。大日本地下放送局主宰。
ヒロ
時事ニュース、映画、サブカル等のコメンタリーを担当。自らもインターネットラジオ「ヒロのひとり道」を配信中。
Zion(しおん)
IT機器、家電、書籍等の新製品のメインコメンタリーを担当。

関東支局[編集]

ハンスケ
自転車、Apple関連のコメンタリー担当。「ポッドキャストステーションスクランブル」にて自らも番組を配信中。
yanma(やんま)
テクノロジーを主とした、政治・経済関連のメインコメンタリーを担当。過去、サムライファクトリーから配信されていた「Samurai Radio」の制作に関わっていた(2009年夏に公開終了)という経歴を持つ。

脚注[編集]

  1. シーモール下関ISPサービス「[ttp://www.tip.ne.jp/ tips]」内のBBSサービス「[ttp://bbs.tip.ne.jp/ Click Magazine]」として発足し、一部のテーマ別掲示板が独立して運営されていたもの。2002年10月閉鎖。なお「Click Magazine」も2005年に閉鎖。

タロケン

外部リンク[編集]

  • [ttp://www.c-radio.net/ くりらじ]
  • [ttp://www.ustream.tv/channel/clickradio-s-radioshow ClickRadio's RadioShow (Ustream)]
  • [ttp://cycling.c-radio.net/ サイクリングポッドキャスト]
  • [ttp://science-podcast.jp/ サイエンスポッドキャスト]
  • [ttp://www.febe.jp/podcast/kuriradi/voynich.html ヴォイニッチの科学書 (Febe)]
  • [ttp://p-scramble.jp/ ポッドキャストスクランブル]
  • [ttp://www.voiceblog.jp/newshinjp/ 大日本地下放送局]
  • [ttp://h.hzb.in/ ヒロのひとり道]