家族 (アルバム)

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家族(かぞく)は日本のミュージシャン長渕剛の15枚目のオリジナルアルバムである。

1996年1月1日東芝EMI/エキスプレスよりリリースされた。

その後、2006年2月8日に24ビット・デジタル・リマスタリング化されて再リリースされている。

大麻取締法違反による逮捕から再起後のアルバムで、東芝EMI所属としては恐らく最後のアルバムになるとみられる。全編アコースティックなサウンドによって、再び原点回帰を目指したアルバム。テレビ朝日テレビドラマ炎の消防隊」の主題歌に採用された『友よ』、フジテレビテレビ番組HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」のエンディングテーマとして採用された『傷まみれの青春』を収録している。

解説[編集]

長渕剛通算15枚目のオリジナルアルバム。瀬尾一三との共同プロデュース作品。セッションプレイヤーとして、嘗てジョイントバンド「チョコレッツ」(「Do!」とのジョイント)のメンバーとして活動を共にしていた、山梨鐐平も参加している。コンセプトとしては、1987年のアルバム『LICENSE』に近いものと思われる。どういう訳か、東芝EMIの分類では、ロックに属している。

阪神・淡路大震災地下鉄サリン事件などの大事件が立て続けに発生した1995年初頭、長渕は大麻取締法違反で逮捕される。その後起訴猶予処分にはなったものの、それまでヤクザっぽい役柄を通して、人間臭さや不器用さを表現しようとしてきた長渕にとって、キャリアに瑕疵が付いてしまったと残念がるファンの声は多く、また、この一件を機にファンを辞めたり、他方ではアンチファンによる批判が強くなってしまった感は否めない。

桑田佳祐との軋轢の後(すべての歌に懺悔しな!!での確執からは1年ほど経過しているが)にリリースされたアルバムであるため、対・桑田と受け取られてもおかしくない歌詞の曲がいくつか存在する。例えば「一匹の侍」や「己」の歌詞を読めば、当時の長渕の心境が伺える。

そんな風当たりの強さの中で、今後の方針については様々な臆測が流れたものの、結局は路線継続の道を取ることに落ち着いた。そうして誕生したこのアルバムに対しては、再起への応援や批判(やっかみから来るものであるが、現在でもかなり強い)など様々な声があったものの、全体を通して、じっくりと聴かせるアルバムに仕上がっている。

収録曲[編集]

  1. 三羽ガラス (5:59)
    (作詞・作曲・編曲:長渕剛)
  2. 傷まみれの青春 (4:57)
    (作詞・作曲・編曲:長渕剛)
    29枚目のシングル曲。後にフジテレビ系『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』のエンディングテーマとして使用された。東芝EMIで発売された最後のシングル。
  3. 明日 (5:07)
    (作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:瀬尾一三・長渕剛)
  4. 月が吠える (5:45)
    (作詞・作曲・編曲:長渕剛)
  5. 一匹の侍 (4:15)
    (作詞・作曲・編曲:長渕剛)
    一説には、阪神・淡路大震災で、目の前で被災していく人々を救えない無力さと、それを報道するマスコミを嘆いた歌という説もある。
  6. 耳かきの唄 (10:29)
    (作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:笛吹利明・長渕剛)
  7. 何故 (5:46)
    (作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:瀬尾一三・長渕剛)
  8. 友よ (6:21)
    (作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:瀬尾一三・長渕剛)
    28枚目のシングル曲。後にテレビ朝日系木曜ドラマ『炎の消防隊』の主題歌として使用された。
  9. 家族 (10:16)
    (作詞:長渕剛・高山文彦 / 作曲・編曲:長渕剛)
    『いつかの少年』以来の自らの家族をテーマにした楽曲。幼少の頃から今までの自分を見つめなおし、その上で日本の現状を憂いた楽曲。
  10. (4:11)
    (作詞・作曲・編曲:長渕剛)
  11. 身をすててこそ (6:29)
    (作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:笛吹利明)

参加ミュージシャン[編集]

A.Guitars: 長渕剛, 笛吹利明, 山梨鐐平/E.Guitars: 長渕剛, 矢島賢, 山梨鐐平, 高村周作/F.Mandolin: 笛吹利明/E.Bass: 岡沢章, 岡沢茂/A.Bass: 岡沢章/Drums: 岡本郭男, 島村英二, 湊雅史/Keyboards: 長渕剛, 瀬尾一三, エルトン永田, 山梨鐐平, 難波正司, 中西康晴/A.Piano: 山梨鐐平, 難波正司, 中西康晴/Organ: 難波正司/Harmonica: 長渕剛/Synth.Manipulator: 笹川章光, 浦田恵司, 中山信彦/Programming: 瀬尾一三/Strings: 篠崎グループ/Strings Arrangement & Conductor: 瀬尾一三/Back-up Vocals: The MUGIFUMI

外部リンク[編集]

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