囲碁殿堂

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囲碁殿堂(いごでんどう)は日本の囲碁史上に輝く名棋士や、囲碁の発展、普及に尽くした功労者を後世に伝えるため、殿堂者を顕彰する顕彰を行うものである。偉大な先人達や囲碁文化を咲かせた数々の歴史を振り返り、かつ未来に向かって囲碁文化のさらなる発展を導くため、殿堂ノミネート委員会がノミネートし、囲碁殿堂表彰委員会が決定する。日本棋院が2004年に創立80周年記念事業の一環として、野球殿堂を参考にして創設したものである。

殿堂入りした人物は、囲碁殿堂資料館に肖像のレリーフと業績が掲げられる。

歴代殿堂[編集]

囲碁殿堂入り候補者の資格要件[編集]

囲碁殿堂表彰規定(平成29年7月11日最終改定)

  • 囲碁の歴史・文化を通し、国内外を問わず広く国民に啓蒙と指導をなし、囲碁普及と発展に顕著な貢献をした者
  • 棋士は現役引退した後5年を経過していること。ただし、棋士が死亡したとき、または有資格者が選考時までに満65歳に達している時は経過年数を必要としない。
  • 棋士は、対局を通じて得た記録が棋院または囲碁界の発展に貢献した程度によって選考される。
  • 勝数、連勝記録、タイトル等の単一記録をもって自動的に囲碁殿堂入り候補者として推薦されない。

地域振興[編集]

鹿島市に碁聖寛蓮顕彰会が1952年に結成されており、鹿島の囲碁文化振興のため、碁式献上から100年となる2013年に記念事業を行い、小学生向けの囲碁教室を開催してきた。寛蓮の功績に光を当てるため、2011年から、殿堂入りの活動を進め、囲碁のルールを確立した功績に加え、囲碁が地域活性化につながっているモデルとしての側面 を評価して殿堂入りした[2]

正岡子規の殿堂入り[編集]

第14回は俳人の正岡子規が選定された。漢詩、俳句、随筆等で囲碁に関係する作品を残したこと、生誕150年を迎えて注目されていることから殿堂入りした。碁に関係する句は30あるとされる[3]

碁に負けて忍ぶ恋路や春の雨
淋しげに柿食ふは碁を知らざらん
真中に碁盤据ゑたる毛布かな 
下手の碁の四隅かためる日永哉
短夜は碁盤の足に白みけり

辞退者[編集]

呉清源九段は最初の回に打診されたが、「研究中の身なので」として辞退した。死後に遺族の許可を得て、2015年7月21日に開催された有識者による表彰委員会で選出され、殿堂入りが正式に決まった[4]

参考文献[編集]