テイルズオブリバース

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テイルズ オブ リバース
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ジャンル
ゲーム:
ゲームジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 プレイステーション2
プレイステーション・ポータブル
必要環境
推奨環境
ゲームエンジン
修正パッチ
開発元 ナムコ・テイルズスタジオ
発売元 PS2:ナムコ
(現・バンダイナムコゲームス
PSP:バンダイナムコゲームス
プロデューサー
監督
キャラクターデザイン いのまたむつみ
メディア PS2:DVD-ROM 1枚
PSP:UMD
プレイ人数 1 - 4人(PS2)
1人(PSP)
発売日 2004年12月16日(PS2)
2008年3月19日(PSP)
稼動時期
販売価格 PS2:7,140円(税込)
PSP:5040円(税込)
売上本数 60万本
レイティング CERO: 全年齢(PS2)
インタフェース
コンテンツアイコン
キャラクター名設定
エンディング数
セーブファイル数
セーブファイル容量
クイックセーブ
クイックロード
コンテニュー
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全画面表示モード
音楽フォーマット
キャラクターボイス
バックログ
CGモード
音楽モード
回想モード
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オートモード
その他
テンプレート使用方法 ノート

テイルズ オブ リバース』 (Tales of Rebirth) は、2004年12月16日にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)から発売されたプレイステーション2RPG

2008年3月19日にはプレイステーション・ポータブルに移殖される。

概要[編集]

テイルズオブシリーズのメインタイトル第6作品目。略称は「TOR」または「リバース」。テイルズ独特の固有ジャンル名は今作では『君が生まれ変わるRPG』。キャラクターデザインはいのまたむつみ

ストーリーは異なる人種間の『対立』や『差別』、『共存』をテーマにしており、タイトルの「リバース(再誕)」は「人間関係や種族関係の再構築」と言う意味合いで付けられた。

戦闘システムには従来のリニアモーションバトルシステムのラインを3本に増やし、2Dでありながら戦闘フィールドを立体的に表現した『3ラインリニアモーションバトルシステム (3L-LMBS) 』が採用された。

テーマソングはEvery Little Thingの『good night』。

The 8th CESA GAME AWARDS FUTUREを受賞。

ストーリー[編集]

この世界には対照的な2つの種族、ヒューマガジュマがいる。ヒューマは「人間」の外見を持ち、知的能力に優れており、一方のガジュマは「獣人」の外見を持ち、身体能力に優れ、不思議な力「フォルス」を操る者の大半はこちらだった。この2つの種族は同じ「ヒト」として、ガジュマの王をいただくカレギア王国のもとで、普段は種族を意識することなく、平和に共存していた。しかし、1年前に国王ラドラスが変死した日、いわゆる「ラドラスの落日」を境に、本来ごく少数のガジュマしか持ち得ないフォルスがヒューマ、ガジュマを問わず大勢のヒトに発現し、またバイラスと呼ばれる怪物が異常発生するようになった。加えて年若い新女王、アガーテによって国は大いに乱れることになった。

北のはずれの山村スールズに住むヴェイグは、ラドラスの落日に突然発現した自身の「氷のフォルス」の暴走で大切な幼馴染クレアを氷漬けにしてしまう。手を尽くしたが氷の中から彼女を救い出すことはできず、途方に暮れる日々を過ごす。
1年後、ラドラスの落日の真実を探っていると言う2人の尋ね人・マオとユージーンがヴェイグの元を訪れ、クレアを氷の中から救う。しかし、そこに現れた「王の盾」の2人組、サレとトーマによってクレアが攫われてしまう。ヴェイグは攫われたクレアを救うため、マオとユージーンは王の盾に命令を下した女王アガーテの真意を探るため、共にスールズを旅立つ。

生まれ故郷スールズを離れたヴェイグはその後の道中で仲間と出会い、人々の対立を目にし、やがて遥か昔に存在したと言う「聖なる王」にまつわる戦いへと足を踏み入れる事になる。そして、スールズと言う狭い世界では考える事の無かった「種族」について考えさせられる。

世界観[編集]

本作の世界は「カレギア王国」と言う統一国家であり、全世界がカレギア王国の国土である。ヒューマとガジュマと言う二つの人種が混同し、一部で種族間の対立はあるものの基本的には共存の道を歩んでいる。
テイルズオブファンタジアの魔科学やテイルズオブデスティニーのレンズテクノロジーの様な特異な技術は発達していないが、文明的には蒸気機関が開発されており、まだ一部ではあるが交通手段などに取り入れられている。

システム[編集]

戦闘関連[編集]

3ラインリニアモーションバトルシステム[編集]

本作の戦闘システム。テイルズオブシリーズでは一貫して戦闘システムにリニアモーションバトルシステムを採用しており、作品ごとに独自の改良・工夫が施されている。

本作に採用された『3ラインリニアモーションバトルシステム (3L-LMBS) 』は、従来の2D作品では1本だった移動の軸となるラインを3本に増やすことで戦闘フィールドの「奥行き」を表現している。戦闘フィールドには3本のラインが平行に配置され、各々のキャラクターは隣接するラインへと自由に乗り換えることができる。従来のライン上での動きにラインの乗り換えを加えることで3次元的な移動を可能にしている。

一方、通常攻撃や一部の術技は同じライン上の敵にしかヒットせず、別のラインの敵を攻撃するにはラインを乗り換えるか別のラインを攻撃する性能を持つ術技を使用しなければならない。これは敵の攻撃手段も同様であり、従来の作品以上に戦闘中の「位置取り」が重要な要素となる。

フォルスゲージとラッシュゲージ[編集]

戦闘に参加する各々のキャラクターが持つ2種類のゲージ。戦闘中の行動や時間経過に応じて蓄積量が変動する。本作には従来の作品で術技を使用する際に消費していた「TP」が存在せず、この2種類のゲージが重要な要素となる。

フォルスゲージ (FG)
術技を使用する際に消費されるゲージ。各々のキャラクターは術技がセットされているコマンド(十字キーの上下左右)に対応した4本のFGを持ち、術技を使用するとそのコマンドに対応したFGが消費される。FGは時間経過や通常攻撃を繰り出すこと、敵を倒すことで回復し、一度術技を使用すると溜めたFGは全て消費される。FGの回復量はそのキャラクターの「FG回復力」が高いほど多くなる。
術技の使用自体は(一部の術技を除き)FGの蓄積量に関係なく何回でも連続で行えるが、FGが全快の状態で術技を使用すると使用したキャラクターのHPが回復するほか、フォルスキューブの特殊効果が発揮される。FGが全快でない状態で使用した場合はこれらの効果は発揮されず、威力もFG全快で使用した場合より低くなる。
4本のFGの最大値は、対応するコマンドにセットされた術技によって変動する。基本的に強力な術技ほどFGの値が高く設定されており、FGが全快するまでに時間が掛かる。また、奥義の使用のためにFGを消費すると、全快までにさらに時間が掛かる(術技形態参照)。尚、全てのFGは画面上では同じ大きさで表示される為、最大値の大きいFGは回復速度が遅いように見える。
ラッシュゲージ (RG)
キャラクターの感情の高ぶりを示すゲージ。蓄積量に応じてキャラクターのパラメータが変動する。特定のコマンドにより任意に増減させることが出来る他、敵にダメージを与えたり敵からダメージを受けたりすると蓄積し、敵の攻撃を防御したりバックステップすると減少する。このスピードはキャラクター毎に異なり、冷静なキャラほど戦闘開始時の蓄積量・上昇速度が低く、低下速度が速い。RGが100%蓄積した状態を「ラッシュバースト」RG0の状態を「クールダウン」と言う。
RGが上昇すると敵に与えるダメージが増えるが、同時に敵から受けるダメージも上昇し、HPの回復量は逆に低下してしまう。特にラッシュバースト時はHPを回復する行動を取っても全く回復しなくなるため、RGが高過ぎる状態が継続するのは危険である。一方、クールダウン時には敵の攻撃を防御できないと言う特性があり、RGが少ないと言うことは敵の攻撃を連続で防御できる回数が少ないことを意味する。また、RGが一定以上蓄積していなければ奥義は使用できず、効率的にダメージを与えるのが難しくなる。以上のように、RGの変動には有利な点と不利な点が付き纏い、状況に応じて適切な量に調整することが重要である。
ラッシュバーストしたキャラクターは、その瞬間から一定時間無敵状態になる特性がある。連携によって連続で敵にダメージを与えると敵のRGが上昇し続け、やがて無敵状態となり連携が途切れる。この特性のため、本作では連携を長く繋げていく事が難しい。

HP回復[編集]

本作には従来のシリーズ作品の「ファーストエイド」や「ヒール」のようなHPを回復するための術技が殆ど存在しない。また、回復アイテムであるグミも高価で貴重なものとなっており、戦闘中に任意のタイミングでHPを一定量以上回復することが難しくなっている。その代わり、戦闘中に特定の条件を満たすとHPが回復するようになっており、HPの回復はそれらの条件を繰り返し満たすことで行うのが基本となる。また、その際の回復量は条件を満たしたキャラクターの「HP回復力」が高いほど多くなる。

HP回復の条件には「FG全快で術技を使う」「味方の弧法陣(後述)に入る」「敵を倒す」などがあり、如何にしてこれらの条件を満たすかがHP回復の要点となる。また、RGとHP回復の関係上、HPの回復量を確保しつつ戦うには「ある程度攻撃したら後退してRGの低下を促す」と言うヒット&アウェーの戦法を取る必要がある。尚、回復アイテムによるHPの回復量はキャラクターの最大HPを元に算出されるので、RGの蓄積量に関係なく一定量のHPを回復できる。

術技形態[編集]

本作の術技はシステム上、特技、導術、陣術、錬術の4種類に大別される。また、上位の術技として奥義がある。本作では威力や詠唱時間、術技使用後の硬直時間、術技使用時の鋼体時間などが詳細に数値化され、メニュー画面で確認することができる。

本作では全ての術技がHP回復の手段を兼ねているが、各術技には異なるHP回復力が設定されており、それによって使用時のHPの回復量も異なる。また、前述通りFGの値も術技によって異なる。HP回復力が高い術技や、FGの値が低くFG全快で使用できる機会が多い術技はHP回復向けの術技と言える。

特技
武器を用いて技を繰り出す術技。導術に比べ射程距離や効果範囲が狭く1ヒット当たりの威力も低いが、詠唱時間を必要とせず、通常攻撃から連携することが可能。
導術
いわゆる攻撃魔法。特技よりも強力且つ射程距離も長いが、発動までに詠唱時間を必要とし、その間に攻撃を受けると不発に終わる。また、FGが全快でない状態で放つと威力が大幅に低下する。
導術を含む詠唱時間を要する術は、詠唱が途切れた場合はFGがある程度残り、術が発動した場合よりも少ない時間でFGが全快になる。
陣術
戦闘フィールド上に一定時間「弧法陣」と呼ばれる円陣を発生させる防御・補助系統の魔法。導術同様に詠唱時間を必要とし、使用者を中心に陣が発生する。弧法陣の中に入った味方キャラクターは一定時間、状態異常回復や能力値上昇などの効果を得る事が出来る。また、弧法陣内に入っている間は徐々にHPが回復するため、貴重なHP回復の手段でもある。FGが全快でない状態で使用すると、孤法陣の半径が狭くなる。
敵が使用してくる陣術の中には、味方の陣術とは逆に状態異常を付加したり能力値を低下させたりするものもある。
錬術
導術、陣術同様の魔法系の術技。術技の中では特殊な扱いで、FGが全快でなければ使用できない、フォルスキューブの特殊効果が反映されない、派生する奥義が存在しない、錬術からの連携では奥義を発動できないなどの特徴がある。FGが全快でなければ使えないため、連続使用はできない。術の効果は導術や陣術のように統一性が無く使用者によって様々であるが、使用者自身に何らかの特殊効果を付加するもの、または使用者を中心とした一定範囲内に効果を及ぼすものが多い。また、詠唱時間無しで即時使用が可能なものが多く、HP回復力も高いため、緊急時のHP回復手段としても使える。
奥義
2種類の術技から派生して修得する術技の上位技。派生元の術技を使い込むことで修得できるようになる。各術技にはその術技から派生した奥義を1つセットすることができ、RGが一定以上蓄積した状態で、術技からの連携でFG全快の術技のコマンドを入力すると、その術技にセットされた奥義が発動する。使用条件に制限が多い分、総じて術技より強力でダメージソースとして欠かせない要素と言える。導術、陣術から派生した奥義は詠唱時間を要する。
奥義に設定されているFGの値は、派生元の術技に設定されているFGの値を大きく上回っている。そのため、奥義を使うとFGの蓄積量が奥義のFGと術技のFGの差分だけマイナスの値まで低下してしまい、術技使用時よりも全快までに時間が掛かる。

秘奥義[編集]

前衛キャラクターと後衛キャラクターが2人一組で放つ必殺技。従来の作品の秘奥義と違い、前衛と後衛のキャラクターが行動可能な状態で、且つ敵に止めを刺す時にしか使えないため、使用状況はかなり限定されるが、使用すれば確実に戦闘を終わらせることが出来る。

フォルスキューブ[編集]

術技が持つ本来の効果に加え、+αの特殊効果を付加するシステム。前述通り、FG全快の状態で術技を使用すると、あらかじめセットしておいたフォルスキューブの特殊効果が発揮される。術技使用時のHP回復量を高める「ヒール」や、術技使用後の硬直時間を短縮する「ファスト」などの様々な特殊効果が存在し、セットした術技を使い込むほどその効果は向上していく。各キャラクターはそれぞれ8種類の特殊効果を持っているが、「キューブ」の名称が示す通り、立方体の頂点に設定された特殊効果を十字キーに設定された術技に当てはめると言うシステムのため、特殊効果の組み合わせ方は六通りと決まっており、各特殊効果を自由に付け替えることは出来ない。

GRADE[編集]

戦闘終了時に手に入る戦闘の評価点。本作では特定の条件を満たせるか否かがGRADE入手の条件となる。アイテムを使用した場合はその戦闘で得られるGRADEが数パーセント減らされるが、それ以外に減点対象となる行動は存在せず、入手GRADEが0を下回ることは無い。そのため、一度入手したGRADEが減ることはないが、同じ組み合わせの敵に対して同じ条件でGRADEを入手できるのは一度に限られるため、入手できるGRADEの総量は限られている。

エンハンス[編集]

戦闘で溜まったEP(エンハンスポイント)を消費して武具を強化できるシステム。溜めたEPを武具が持つ各種の性能に割り振ることで、EPを割り振った項目を強化できる。強化できる回数は武具によって異なり、高レベルの武具ほど強化できる回数が多い。尚、EPが溜まるのは装備中の武具に限られる。

潜在能力
本作では武具が持つ追加効果を「潜在能力」、その追加効果が戦闘中に発生する確率を「覚醒率」と呼ぶ。最初から潜在能力が備わっている武具は存在せず、エンハンスで何回か武具を強化するとその武具に潜在能力が付加される。潜在能力の覚醒率は潜在能力ごとに決まっているが、EPを潜在能力に割り振れば覚醒率を上げることが出来る。
潜在能力は全ての武具に付加することが出来るが、潜在能力は1つの武具に対し1つしか付加させることが出来ず、一度付加したら変更することが出来ない。また、どのような潜在能力が付加されるかは基本的にランダムであり、同じ武具だからと言って同じ潜在能力が付加するとは限らない。
属性
本作には潜在能力同様、最初から属性を持つ武具も存在せず、「アクアパウダー」や「フレアパウダー」と言った特定のアイテムを使用することで属性を付加させることができる。潜在能力同様にどの武具に対しても属性を付加することが出来るが、基本的に1つの武具に付加することの出来る属性は1つだけで、1度属性を付加するとそれを取り消したり別の属性で上書きしたりすることは出来ない。
属性付加のシステムは厳密にはエンハンスとは関係無いが、同じ武具カスタマイズのシステムとして同じ項目に記述する。
武具継承
エンハンスで強化した武具の「強化の度合い」を他の武具に受け継がせるシステム。強化の度合いを受け継いだ「継承先」の武具はエンハンスとは別に性能が向上し、エンハンスされていない状態の同名の武具よりも強力になる。継承によってどの性能がどれだけ向上するかは「継承元」の武具がどの性能をどれだけ強化していたかによって決まり、継承を行うと「継承元」の武具は消滅してしまう。尚、武具継承で強化することが出来るのは、まだエンハンスも武具継承も行っていない未強化の武具に限られる。
基本的に武具継承で受け継がれるのは「エンハンスによる強化の度合い」のみで、武具自体の能力は勿論、武具継承による強化の度合いや潜在能力、属性などは継承されない。

戦闘以外[編集]

料理[編集]

手に入れた食材で料理を作り、それを食べることでHPが回復するシステム。本作の料理システムは基本的に歴代のシリーズ作品と同一だが、各々の料理に「シークレットファクター」という、稀に現れる効果が設定されている。シークレットファクターの効果は料理を食べた次の戦闘でのみ有効な効果で、「状態異常無効化」や「詠唱時間半減」などの強力なものが揃っている。

フォルス能力[編集]

フォルス能力(後述)は基本的に戦闘中に術技として使用されるが、場合に拠っては移動画面でも使用される。ダンジョンによってはキャラクターのフォルスを利用しなければ進めない場所も存在し、従来の作品におけるソーサラーリングの様な役割を果たす。

ディスカバリー[編集]

フィールドマップ上に存在する、世界各地の「名物」を見つけるというおまけ要素。フィールドマップ上にオブジェクトとして配置されているものもあれば、特に他の場所と見分けが付かない部分に隠されているものもある。名物の中には架空の動植物をはじめ、自然物や人工物、景観や自然現象、歴代のテイルズオブシリーズに登場したキャラクターやエピソードをモチーフにしたものなど様々なものがある。


注意以降に核心部分が記述されています。

用語[編集]

人種[編集]

ヒューマ
人間の姿をした種族。
ガジュマに比べ“知力に優れ、体力に劣る”とされる。また、「ラドラスの落日」以前は、フォルス能力を発現するヒューマはほとんどいなかった。
現在ではガジュマと共存共栄しているものの、遠い昔、両人種は分かれて生きていた。文明を発達させていたヒューマが、自然とともに暮らしていたガジュマに戦争を仕掛けたという歴史もある。
ガジュマ
動物とホモ・サピエンスが混ざったような外見を持つヒトの種族。モンスターを除いてテイルズオブシリーズ初の「獣人」。一括りにガジュマと言っても、牛の様に角と尻尾を持ったガジュマや、鳥の様に嘴と羽毛を持ったガジュマなど、さらに何種類かのガジュマがいる。作中ではそれら全てが「ガジュマ」である。
ヒューマよりも“体力に優れ、知力に劣る”とされる。また、「ラドラスの落日」以前は、フォルス能力は殆どガジュマにしか発現しなかった。
どの様な職場でも作業の効率化のため、頭脳労働をヒューマ、力仕事をガジュマが担っている(建築の場合、ヒューマが設計図を引き、ガジュマが工事を行う)ことが多いが、この傾向を「偏見に基づく悪習」と主張するガジュマもいる。
ちなみにあくまで『ヒト』なので鳥の容姿のガジュマであっても羽ばたいて空を飛ぶことはできない。
ハーフ
カレギアにおいてはヒューマはヒューマ同士、ガジュマはガジュマ同士(特にガジュマの場合は外見が近いもの同士)婚姻関係を結ぶのが普通であるが、稀に種族の垣根を越えて愛し合ったヒューマとガジュマも存在する。そうしたカップルの間に生まれた混血児を、作中では「ハーフ」と呼ぶ。
ハーフは外見的特徴はヒューマに近く、身体的な能力もヒューマと同等であるが、角や耳、尻尾など体の一部に親であるガジュマの特徴が表れる。また、ハーフの角は凄まじいフォルスの源とされており、ハーフにフォルス能力が発現した場合、そのフォルス能力はガジュマを遥かに凌ぐ強力なものとなる。
前述通りヒューマとガジュマの婚姻自体が稀である事に加え、ハーフは子供の頃は体が弱く、大人になる前に死んでしまう事も少なくない。その為、カレギアにはハーフは殆ど存在しない。また、無事成長したとしても、ヒューマでもガジュマでもないと言う立場から双方の種族から排斥されるケースが多い。作中に登場するヒルダとミリッツァの2人も、幼少時からハーフであることを理由に辛い体験をしてきたため、自身の出自に対する劣等感や、両親への恨みを抱いていた。

フォルス[編集]

生命力と精神力を源とする、超常的な事象を起こす力。精神を源とするだけあり、フォルスによって引き起こされる事象は発現した者ごとに大きく異なる。基本的にガジュマにしか発現しないが、ごく稀にヒューマにも発現する。
元々フォルスが発現するものは極めて少なく、以前はフォルス能力者の数はカレギア全土でもせいぜい100人程度(割合的にはガジュマ97、8人に対し、ヒューマ1、2人程度)であった。しかし「ラドラスの落日」を境にカレギア全土で次々とフォルス能力が発現する者が出現し、現在ではヒューマ、ガジュマを問わず多くのフォルス能力者が存在する。とは言え、フォルス能力を持たない者に比べればその数は程度の知れたもので、フォルス能力者はしばしば脅威の対象となる。

暴走
フォルスは精神力を源とするため、フォルス能力者が極度の情緒不安定に陥るとフォルス能力が暴走する。その際に引き起こされる事象の規模や力強さは通常時の比ではないほど凄まじく、能力者によって制御もされていないため、フォルスの暴走は周囲に壊滅的な破壊を撒き散らす。ラドラスの落日においても、突然のフォルス能力の発現に驚いたことでフォルスを暴走させ、自他共に甚大な被害を及ぼしたフォルス能力者が多く存在した。
バイラス
フォルスの発現、またはフォルスの影響により怪物化した、「ヒト以外のもの」の総称。怪物化する以前よりも体が大きく、凶暴であるケースが多い。また、鉱物などの無生物や、ヒトの死体などがバイラス化するケースもある。尚、生きているヒトは基本的にバイラス化しない。
元々はフォルス能力者同様ごく少数だったが、そのルーツがフォルスであるため、ラドラスの落日によってフォルス能力者と同様に爆発的に数が増えた。
virus”の英語読み(「ウィルス」はラテン語)。
月のフォルス
カレギア王家の血筋にのみ発現するとされるフォルス能力。
アガーテのように他人と体を入れ替えることができる一方、ラドラス王がゲーム冒頭で行ったように他人のフォルス能力を強制的に覚醒させることもできるなど、「氷」のフォルスや「炎」のフォルスに比べその定義が曖昧で謎が多い。しかし、カレギア全土に影響を及ぼすなど、他のフォルスよりも強大な力を持つ事は確かである。

カレギア王国[編集]

世界全土を国土とする統一国家。初代国王ゴルドバが月のフォルスの力で世界を統一に導いたとされている。

王の盾
カレギア国王直属の特殊部隊。主にフォルス能力を持つガジュマで構成される。危険人物の暗殺などの公に出来ない汚れ仕事を請負うことが多く、その立場から基本的に表立って動く事はない。また、フォルス能力者の管理も仕事のひとつで、部隊員がフォルス能力者で構成されているのは、ときにカレギア国に対する危険分子となりうるフォルス能力者を手元に置くことで管理するためでもある。
ラドラスの落日
先代カレギア王国国王ラドラスが崩御した日。この日、死に際にラドラス王が放ったフォルスによってカレギア全土でフォルス能力者の覚醒と暴走、さらにバイラスの大量発生が相次いで起こり、全世界は混乱の極みに陥った。

聖獣[編集]

世界を司る偉大な存在。万物を司る聖獣の王「ゲオルギアス」を筆頭に、地、水、火、風、光、闇を司る6体の聖獣が存在する。基本的には表立ってヒトに干渉することは無いが、世界の危機に際してはその力を露にする。また、聖獣の存在は一般的に知られているものではないが、各地に聖獣が元となった伝承が数多く残っている。各聖獣のモデルは中国の四神などがモチーフとされている。

聖なる王
カレギア王家に伝わる聖獣の伝承。聖獣王ゲオルギアスを「聖なる王」、六体の聖獣を「六人の聖者」として、遥か昔にあった人々の争いと聖獣の争いが伝わっている。初代カレギア王国国王ゴルドバが建国の儀を行ったとされるメセチナ洞窟に、この伝承に関する碑文が残されている。
蒼獣信仰
首都バルカの玄関口とされている港町バビログラードに布教している宗教。信者は家族以外の異性と口を利くことは許されず、女性信者は素顔を晒すことも許されない。この戒律がどのような教えを元にしたものかは不明。蒼獣信仰の「蒼獣」は、水の聖獣シャオルーンを指している。

その他[編集]

種族主義
ヒューマはガジュマより(またはガジュマはヒューマより)優れた種族だとする思想。両種族が共存しているカレギアではタブーとされている思想であるが、潜在的にこの思想を抱いている者は少なくない。
世界七大まぼろし
「幻のバイラス・リブガロ」や「幻の庭」など、古くからカレギアに伝わる7つの存在。その名が示す通り、公式に存在が確認されたものは1つも無いが、各地に存在を示唆する伝承が残っている。

キャラクター[編集]

パーティキャラクター[編集]

戦闘メンバー[編集]

ここではパーティキャラクターの内、戦闘に参加するメンバーを指す。

ヴェイグ・リュングベル 【Veigue Lungberg】
声:檜山修之
18歳 183cm 71kg
種族:ヒューマ
本作の主人公。カレギア北西部の山村スールズに住む青年。三つ編みされた青白い長髪が特徴。顔つきは二枚目だが寡黙でクール、というより無口で暗い性格。周りからは冷たい男と思われがちであるが、実は心優しい性格で、困っている人を放っておくことは出来ない。ただ、一つの物事にとらわれすぎて、周りが見えなくなる欠点もある。特にクレアに対しては元々実の妹の様に思っていたことに加え、「ラドラスの落日」の一件で強い贖罪の念を感じており、クレアのこととなるとその欠点が顕著になる。好物はポプラおばさんの焼いた「ピーチパイ」。
幼少の頃に両親を失い、育ての親であった祖父とも死別して以来、クレアの両親に引き取られて家族同然に育てられた。「ラドラスの落日」の際にフォルス能力を覚醒、暴走させてクレアを氷漬けにしてしまった。以後、彼女を助け出すために手を尽くすが、彼女を覆う氷は砕けることも溶けることも無く、一年後にユージーンとマオがスールズを訪れるまで自分を責める苦しい毎日を送っていた。
氷や冷気を発することが出来る「氷」のフォルスの能力者。主に氷柱で敵を威嚇したり、氷漬けにして行動不能にするのが得意。氷で足場を作ることも可能。また、クレアの父マルコとスールズに住む老剣士の手解きを受けた剣術はかなりのもので、その剣技は実に多彩。どんな敵にも臆すること無く、大剣を振るい果敢に戦う。
備考
銀色の長髪、二枚目、長身、服装の配色など、キャラクターデザインにTODウッドロウ・ケルヴィンとの共通点が多く、TODがリメイクされた際にそれにちなんだサブイベントが追加された(当該項目参照)。また、特典DVDのドラマでは「クレアァァァァ!」の叫び声と共に登場し、何かにつけて「共存」のネタを持ち出すネタキャラとして扱われることが多い。その暴走ぶりは声を担当している檜山がそのDVDの声優インタビューで「ヴェイグのキャラがどんどんどんどんあらぬ方向に」と愚痴に似た冗談をこぼすほど。ただしこれらは原作ではあまり喋らないヴェイグを喋らせるためにしていると言う見方もある。
マオ 【Mao】
声:渡辺明乃
13歳(外見的特徴) 153cm 38kg
種族:ヒューマ
「ラドラスの落日」により自身のフォルスを暴走させ、記憶を失った少年。赤い髪と中性的な顔立ちが特徴で、天真爛漫な性格。歌が好きで即興で歌を作って歌っている(パーティ内では好評)。子供扱いされることが嫌い。口癖は「〜なんですけど」「なんてね」。「マオ」とは「無」を意味する古代カレギア語で、記憶を失ったマオの名前としてユージーンが名付けた。
ラドラスの落日でフォルスを暴走させ、ユージーンに保護される。記憶のない彼にとってユージーンは父親のような存在であり、フォルス能力者であったことから王の盾の一員となるも、ユージーンが軍から追放されたとき、彼を追って軍を脱走した。ユージーンと共に各地を旅し、「ラドラスの落日」の真相と自身の記憶を探っている。

真の名は「オルセルグ」(古代カレギア語で「穢れ無き瞳」または「無邪気な瞳」という意味)。その正体は聖獣達が彼の目や耳を通して、ヒトの世界を傍観するために作り出した存在。「火」を司る聖獣フェニアによって生み出され、その燃えるような真っ赤な髪は聖獣から受け継がれたもの。そのため、フェニアとは実質上親子のような関係でもある。一年前以前の記憶がないのは、彼が一年前に作られた存在であるからで、元より記憶は存在しなかった。

火炎や熱風を行使する「炎」のフォルスの能力者で、氷漬けとなったクレアを救った。また、フォルスを探知する能力に優れ、フォルス能力者を探知することが出来る。炎、風、闇の属性の導術を扱う導術使いで基本的に遠距離攻撃を得意とするが、トンファーを用いた接近戦も苦手ではなく、動きも素早い。
今作では彼が料理をつまみ食いすることでレシピを得ることが多い。
ユージーン・ガラルド 【Eugene Gallardo】
声:石塚運昇
40歳 193cm 108kg
種族:ガジュマ
かつて「王の盾」の隊長を務めていた、黒豹に似た外見を持つガジュマの戦士。武勇とその外見から「カレギアの黒豹」の異名をとり、ガジュマの間では最高の戦士として名高い。常に落ち着いた物腰で状況を判断し、猪突猛進なヴェイグやティトレイを諌める。また、知識も豊富で、文武に優れるパーティのまとめ役。身だしなみにも気を使う。口癖は「質問に質問で返すのは感心せんな」。
「ラドラスの落日」後の混乱の最中、ドクター・バース殺害の容疑でカレギア軍を追放され、以後ラドラスの落日に端を発した不可解な事件の真相を知るため各地を旅している。また、有事の際に対応するために仲間となるフォルス能力者を探しており、ヴェイグの噂を聞きつけてスールズを訪れる。その武勇から、カレギア軍を離れた現在も彼を慕うカレギア将兵は多い。
物理的な質量を持ったエネルギーを発することができる「鋼」のフォルスの能力者。岩や瓦礫を粉砕することが出来る。戦闘では槍の長いリーチと鋼のフォルスを活かしたパワフルな攻撃を得意とする他、防御の術にも長けている。その巨体ゆえに力や体力は随一だが、俊敏な動作は余り得意ではない。
アニー・バース 【Annie Barrs】
声:矢島晶子
15歳 155cm 40kg
種族:ヒューマ
先代カレギア王ラドラスの典医であったドクター・バースの一人娘。偉大な父親に憧れを抱き、自らも医者になることを目指し勉学に励んでいたが、「ラドラスの落日」後の混乱時に父を失ったことから、父の仇を討つためにドクター・バース殺害の容疑で軍を追われたユージーンを追う。仇を討つためにヴェイグ達の前に現れるが、ユージーンの態度に疑問を感じ、ユージーンの人物像を見定めるために同行することになる。
本来は優しく教養深い少女であるが、ユージーンに対する憎しみが高じてガジュマという種族全てを憎んでいる。大人の女性や恋愛に憧れる年齢相応の一面もあり、ヒルダを姉の様な存在として慕っている。また、恋愛小説を好んでよく読む。牛乳と怖い話が苦手。日記をつけるのが日課。
杖で大地に円陣を描き、範囲内の味方の生命力や戦闘能力を活性化させる、陣術の使い手。また、雨雲を作り出し雨や雪を降らせる「雨」のフォルスの能力者でもあり、味方の能力強化や敵の能力減退を引き起こす特殊な力の宿った雨を降らせることもできる。フォルスによる味方のサポートに長ける一方、元々医者志望で戦闘訓練を積んでいないため、ほとんど杖を振り回すぐらいしか攻撃の手段を持たない。
本作唯一の回復魔法はアニーが習得するが、回復量はアイテムなどと比べるとかなり少なく、奥義であるため連続使用も難しい。
ティトレイ・クロウ 【Tytree Crowe】
声:山口勝平
17歳 178cm 69kg
種族:ヒューマ
工業都市ペトナジャンカの製鉄工場で、姉のセレーナと一緒に働いている青年。口数が多く冗談が好き。明るく前向きで、曲がったことが大嫌い。姉のことが大好きで、近寄る男を追い払うこともしばしば。マオにシスコンとからかわれるが、本人はただの姉想いのつもり。ちなみに理想のタイプは姉のような女性で、ヒルダのことが気になっている(公式ガイドブック参照)。料理が得意だが辛いものが苦手で、カレー麻婆豆腐ハチミツを入れて甘口にしたりする。星の数で物事を評価する癖がある(最高5つ星)。
スールズ同様にペトナジャンカを「王の盾」が訪れた際にフォルス能力を暴走させ、製鉄工場を自身の植物で覆い尽くしてしまう。その事件が切っ掛けでヴェイグ達と出会い、王の盾に攫われたセレーナを取り戻すために無理矢理ヴェイグ達に同行する。周囲には能力者であることを隠していたらしく、そのことから「ラドラスの落日」にはフォルス能力の暴走は起こさなかったと思われる。
植物を自在に操る「樹」のフォルスの能力者。植物のツタを伸ばすことで、遠くのスイッチを押したり、階差のある場所へ昇ったり、様々なダンジョンの攻略で力を発揮する。武器は格闘技用のグローブと左腕に取り付けたボウガンで、素早い動作から多彩な格闘技を繰り出す。また、ボウガンによる遠距離攻撃や、樹のフォルスの生命力で自身の肉体を活性させることも出来る。
ヒルダ・ランブリング 【Hilda Rhambling】
声:大原さやか
21歳 168cm 48kg
種族:ハーフ(父がヒューマ、母がガジュマ)
カレギア軍「王の盾」に所属する、ヒューマとガジュマの間に生まれたハーフ。外見はヒューマに近いが、偶蹄類の様な耳と赤い角を持ち、角は半ばから折れている。幼い頃からハーフであることを理由に周囲から疎外されていたため、ハーフであることに対し強いコンプレックスを持っており、耳と角をターバンで隠している。トーマ直属の部下で、同じハーフであるミリッツァとは親しい間柄。冷たい口調で他人に皮肉を浴びせ周囲との馴れ合いを極端に嫌う一方、常に孤独で自分の居場所を探している。物心付く前からタロットカードを所持しており、タロット占いが得意。またチェロの演奏も得意。お酒が大好き。口癖は「ぶつよ」。
好意を寄せていた男性にハーフであることを理由に拒絶された過去があり、その際にパニックを起こしてハーフのフォルスの源と言われる角を折ってしまう。それ以来ハーフであることへのコンプレックスが強まり、「純粋なヒト(ヒューマかガジュマ)の体」を手に入れることを望むようになる(角と耳をターバンで隠すようになったのもこの頃)。「純粋なヒトの体を手に入れることができる」と言うトーマの言葉を信じてトーマの命令に従い続け、当初はヴェイグ達の敵として現れるが、トーマの言葉が嘘だったと知り、成り行きからヴェイグ達に同行するようになる。
紫電を発し、自在に操る「雷」のフォルスの能力者。武器は占いで使うタロットカードで、手裏剣のように投げて攻撃する。水、地、光の三属性の導術の使い手。威力・効果範囲共にマオを上回る術を駆使するパーティ随一のアタッカーだが、その分詠唱時間が長く武器も接近戦には向かない為、前に立ち壁となる仲間のサポートは欠かせない。ちなみにティトレイの評価によると彼女のカード攻撃は4つ星の威力らしい。

非戦闘メンバー[編集]

ここではパーティに同行するが戦闘には参加しないメンバーを指す。イベントで操作する機会はあるが、基本的にはNPCである。

クレア・ベネット 【Claire Bennett】
声:安田未央
17歳 163cm 45kg
種族:ヒューマ
本作のヒロイン。優しく、気立てよく、意志の強い娘。ヴェイグに対し大きな信頼を寄せる一方、ヴェイグに頼り切りになることは無く、自身の力で状況を打開しようとする行動力を持つ。『ラドラスの落日』に暴走したヴェイグのフォルスで氷漬けにされてしまう。1年後、マオのフォルスによって氷柱から解放されるも、その直後スールズに現れた四星のサレとトーマに誘拐されてしまう。
誘拐されてカレギア城に招かれた後、アガーテの「月」のフォルスで体を入れ替えられ、ガジュマの体になってしまう。しかし、そんな境遇に立たされても常に前向きに生き続け、ヴェイグを追って各地を転々とする。そしてその過程、ベルサスの街でアガーテとして行った演説が、このゲームのテーマである"人種差別"に決着を付ける答えを導き出す切っ掛けをヴェイグ一行に与えることになる。
彼女は戦闘に参加しないどころか、ヴェイグ達と行動を共にする時間も僅かであり、他のテイルズオブシリーズのヒロインとは一線を画している。
アガーテ・リンドブロム 【Agarte Lindblum】
声:篠原恵美
20歳 165cm 43kg
種族:ガジュマ
先のカレギア王ラドラスの一人娘。ガジュマとしては美しい容貌をしている。父王亡き後、略式の戴冠式を経て若くしてカレギア国女王の位につく。突然王位を継ぐことになったため、まだ王としての自覚に欠ける。種族の異なるミルハウストに恋心を寄せるが、ミルハウストはアガーテの想いを受け入れなかった。それが自分がガジュマであることが原因であると思い込み、以降ヒューマの体を切望するようになる。
王位を継いだ後、ジルバの提案により「聖なる王(聖獣王ゲオルギアス)」の力によってラドラスの落日以来の混乱を治めると同時に、ヒューマと体を入れ替えることを決意し、「王の盾」にカレギア中の美しいヒューマを捕らえるよう命令する。そして、入れ替わる体としてクレアを選び、カレギア城でゲオルギアス復活の儀式を執り行い、それと同時にクレアと自分の体を入れ替え念願のヒューマの体を手に入れる。しかし、そこに彼女の望んだ幸福は存在せず、カレギアの混乱もさらに深まる結果となってしまう。それから自らの行いを心から悔やみ、各地を転々とし、その過程で人種同士の対立に触れ、徐々に女王としての自覚を持つようになる。
王家に代々伝わる「月」のフォルスの能力者。他者と体を入れ替える、他者のフォルスを覚醒させるなど、様々な力を行使することが出来る。

カレギア王族・軍関係者[編集]

ラドラス・リンドブロム 【Ladras Lindblum】
60歳 186cm 78kg
種族:ガジュマ
前カレギア国王。アガーテの父。病床に臥し、一年前に崩御した。死に際に自らのフォルスを暴走させ、世界中に飛散した彼のフォルスはカレギア全土でフォルス能力者とバイラスを急増させた。王の死と、それに伴い発生した世界規模での異変から、彼の死去した日は「ラドラスの落日」と呼ばれる。
一般的には病死と思われているが、実はジルバに操られたドクター・バースによる毒殺である。死の間際にジルバの陰謀に気付き、彼女の策略に対抗するフォルス能力者を増やすためにフォルスを暴走させた、と言うのが、ラドラスの落日の真相である。
ミルハウスト・セルカーク 【Milhaust Selkirk】
声:三木眞一郎
28歳 185cm 72kg
種族:ヒューマ
カレギア正規軍の国将軍位。フォルスの力こそ持たないが、その凄まじい剣術と鋭敏な精神で軍の最高位まで登りつめた。
カレギアに忠誠を誓い、将軍の身でありながら自ら世界中を駆け回っている。それゆえ、国民や部下たちの信頼は厚く、人気を博している。「ラドラスの落日」後から、各地で起こるガジュマとヒューマの種族間の争いを鎮圧するために奔走し、幾度かヴェイグたちと会うことになる。
実はアガーテを種族・身分の壁を超えて愛しているのだが、あまりの身分の違いに葛藤しながら、愚直なまでに誠実な、カレギアひいてはアガーテへの忠誠心により、「禁断の愛である」と必死で自分の気持ちを押し殺している。
ドクター・バース 【Dr.Barrs】
声:市川治
種族:ヒューマ
フルネームはケビン・バース。アニーの父親。ラドラス王の主治医。ラドラスの落日後の混乱の最中にユージーンに殺され、それが原因でアニーはガジュマを嫌うようになった。「命に色はない」と言う信念を持ち、この言葉は多くの若い医師たちの道標であるとともに、アニーを大きく成長させる命題となる。
彼の死の真相は「ガジュマだけの世界」の創造を企んでいたジルバが、月のフォルスによってバースの体を乗っ取り、邪魔者であったラドラス王とユージーンを殺してその罪を全て彼になすりつけるか、失敗してもバース殺しの犯人としてカレギア軍からユージーンを排除できるだろうという卑劣な計画であった。操られる彼を、ユージーンは苦渋の決断をして手にかけ、ジルバの思惑通りにカレギア軍を追われることになる。

王の盾[編集]

ジルバ・マディガン 【Zilva Madigan】
声:真柴摩利
37歳 175cm 58kg
種族:ガジュマ
アガーテの乳母にして側近。ラドラス王の死後、政治に疎いアガーテに代わり国政を一手に取り仕切っている。また、ドクター・バース殺害の一件で退役したユージーンに代わり、王の盾の隊長も務めている。教鞭を持ち、それを掌に打ち付けるクセがある。
実はガジュマを至上とする種族主義者であり、ヒューマを殲滅しガジュマだけのカレギア王国を作るべく、ドクター・バースを利用してラドラス王を殺害、さらに月のフォルスによってヒューマの肉体を手に入れるようアガーテをそそのかし、国王が不在になったところで王国の実権を握った。ラドラスの落日以来の混乱の元凶とも言える人物である。
カレギア王家の血縁であり、「月」のフォルスを持つ。また、その力を完全に制御することが可能。
ドネル
種族:ガジュマ
王の盾。ヴェイグ達を抹殺するべく、バビログラードへの山道で襲い掛かる。何かにつけて言葉の頭に「ド」を付けるクセがある。マオが彼の真似をした際ユージーンに怒られたので、ユージーンはドネルの口調について快く思っていなかったようである。
ヴェイグ達の抹殺は失敗に終わるが、ドネル自身も一命は取りとめ、ストーリーを進めるとキョグエンに姿を現す。どうも記憶を失ったようで、独特の口調がなくなり妙に大人しくなっている。
土を自在に操る「土」のフォルスの能力者で、地面に潜ったり、土で作った人形を操ったりすることができる。
漆黒の翼
王の盾の新参者3人組。詳細は当該項目参照。

四星[編集]

王の盾の中でも特に秀でた戦闘能力を持つ、4人のフォルス能力者。

サレ 【Saleh】
声:菊池正美
24歳 169cm 54kg
種族:ヒューマ
四星唯一のヒューマ。原因は不明だが「ラドラスの落日」以前からフォルス能力を持ち、その能力が四星になれるほど高かったという、ヒューマとしては稀な存在。同じく四星のトーマと行動を共にしている。ヒトを痛めつけたり傷つけたりすることで喜びを感じる冷徹非道な性格。カレギア城でヴェイグ達に敗れてからはその性格がさらに顕著になり、ヴェイグ達の「心」を屈服させるべく執拗に付け狙うようになる。好物はワインブルーベリージャム。特にジャムは、パンにはつけずそのまま食べるのが彼の趣向らしい。
暴風を巻き起こす」のフォルスの能力者で、フォルス能力による風の導術を得意とする。また、細身の剣を使った剣術も相当なもので接近戦の戦闘能力も侮りがたい。こちらがグミを使用すると、ラズベリーグミで自分を回復する。
トーマ 【Tohma】
声:郷里大輔
38歳 192cm 126kg
種族:ガジュマ
のような外見のガジュマ。何事も力で捻じ込めようとする傾向がある。サレとチームを組んで行動することが多いのは、王の盾への忠誠心を持たないサレが暴走しないように監視するためであるが、彼自身もサレに引かず劣らずの残忍な性格で、特にヒューマに対しては何の感情ももたずに痛めつける種族主義者でもある。また、フォルスの相性がよいというのも、サレとチームを組んでいる理由の一つらしい。自分の手駒として、強力なフォルスを持つハーフを従えている。
引力と斥力の両極の力を操る」のフォルスの能力者で、敵の攻撃を防いだり、はじき飛ばしたりと多彩な技を使う。鍛え上げられた肉体から威力十分の拳を見舞うパワーファイターで、強靭な肉体から繰り出される、豪快でかつ力強い一撃は圧倒的な破壊力。回避に失敗すると防御状態でも問答無用で戦闘不能に陥る技まで使用する。
ワルトゥ 【Walto】
声:大塚芳忠
44歳 178cm 48kg
種族:ガジュマ
蝙蝠に似た外見を持つガジュマ。カレギア王国への忠誠心が強く任務の達成を絶対とする反面、操ったヒトに傷を負わせないという紳士的なポリシーの持ち主でもある。ユージーンとは長い付き合いで、今でも彼を信用している場面が幾度と見られる。切に国の行く末を憂い、ユージーンが再び「王の盾」に戻ってくるよう説得する。
」のフォルスの能力者。音を媒体にして、ヒトに暗示をかける力を持つ。操られたヒトは、ワルトゥに与えられた指令を果たすか、媒体とした音をもう一度聞くかすると暗示が解かれる。なお、音そのものはフォルスでは無いため、洗脳されたヒトからはフォルス反応は無い。戦闘では、身軽に地上・上空から超音波による攻撃を繰り出す。武器は仕込み杖で、刹那の速さで敵を打つ居合いを得意とする。
ミリッツァ 【Militsa】
声:水谷優子
23歳 163cm 46kg
種族:ハーフ
ユージーンが軍を追われてから四星の座に着いた、四星の紅一点。ヒューマとガジュマの間に生まれたハーフで、ヒルダ同様にハーフの特徴である角と偶蹄類の様な耳を持つ。同じハーフと言うこともあり、ヒルダとは幼馴染のように育ってきた。ヒルダ同様にハーフであるが故の辛い幼少時を過ごした為か、目に光がなく無口で感情を表に出すことが少ない。王の盾のみがハーフである自分の居場所であると信じ、命令を忠実に遂行する。ちなみに、彼女の名前は古代カレギア語で「愛」を意味する。
光を操る」のフォルスの能力者。光の屈折を利用した分身術や、光によって異空間を作り出したり、光の波動で敵をはじき飛ばしたりなどのトリッキーな戦術を得意としている。また、陣術も扱うことが出来る。

聖獣[編集]

シャオルーン 【Shaorune】
声:朴璐美
「水」を司る無邪気な性格の聖獣。鱗の無い龍の様な姿で、巨大な宝玉を抱えている。バビログラードの宗教「蒼獣信仰」の「蒼獣」はシャオルーンを指している。モデルは「青龍」。
ヒトへの興味・好奇心は聖獣随一である。シリーズおなじみの「飛空艇」のようなものはなく、今作はシャオルーンに乗って移動する。
ランドグリーズ 【Randgriz】
声:筈見純
「地」すなわち大地を司る老齢の聖獣。年老いた亀のような姿で、中華風の法衣を着ている。モデルは「玄武」。
聖獣の中でも長老の位置にいる。
フェニア 【Fenia】
声:兵藤まこ
「火」を司るおだやかな性格の聖獣。着物を着た女性の姿で、腕から先が翼になっている。ピピスタの町では「聖なる鳥」と呼ばれ崇められている。モデルは「朱雀」。マオの生みの親でもある。
彼女の火は破壊するものではなく、あくまで「生み出す」力である。
ウォンティガ 【Wontiga】
声:大川透
「風」を司る理知的な性格の聖獣。仮面を被った白い虎の様な姿。モデルは「白虎」。
どんな物事にも決して私情を挟まない。
イーフォン 【Eephon】
声:中田譲治
「闇」を司る荒々しい雰囲気の聖獣。ガジュマの上半身と獅子の胴体を持つケンタウロスの様な姿で、巨大な剣を携えている。ラジルダでは「闇の力」として言い伝えられており、ヒューマにとっては聖なるもの、ガジュマにとっては忌むべきものとされている。モデルは「獅子」。
力を用いた物事の解決を好む。
ギリオーヌ 【Gilione】
声:一城みゆ希
「光」を司る聖獣。モデルは「麒麟」であり、姿形もストレートに麒麟を彷彿とさせる。その住処であるアルヴァン山脈の麓にある環状列石遺跡が「不思議な力に満ちた遺跡」として言い伝えられている。
物事に対して突き放した態度をとるが、しかし無関心ではいられないという二律背反な性格。
ゲオルギアス 【Geyorkias】
声:堀内賢雄
聖獣たちの上に君臨する聖獣王。体が二股に分かれた金色の龍で、多数の翼を持つ(おそらくモデルは黄竜)。
遥か昔、ヒューマとガジュマの争いが激化したことで世界中で負の感情が高まり、ユリスが生まれる可能性が出たため、片方の種族を消し去ることで争いを終結させようと考えヒューマの殲滅を唱えた(殲滅の対象がガジュマではなくヒューマだったのは、ヒューマが仕掛けた争いであるため)。そのことが原因で他の聖獣と対立し、ゲオルギアスは封印され世界中の負の感情は聖獣達により浄化された。しかし、このとき既にユリスは誕生しており、ゲオルギアスは封印されながらもユリスを抑えていた。
カレギア城での儀式により不完全ながらも復活し、ユリスが目覚める前にと再びヒューマの殲滅を謳うも、ヴェイグたちに倒される。これによりゲオルギアスがユリスを抑えることが不可能となり、結果、ユリスの思念が世界中に飛散してガジュマ達の負の感情が高まってしまう(劇中ではガジュマにのみ変異が表れたことから、ヒューマ殲滅を謳うゲオルギアスの思念と思われていた)。

サブ・キャラクター[編集]

ザピィ 【Zaphie】
声:住友優子
種族:ノースタリアケナガリス
クレアのペットのノースタリアケナガリス。「マフマフ」と言う愛称で親しまれていて、地方によって色が違う。ノースタリアケナガリスは普通ヒトには懐かないが、ザピィはヒトに慣れており、特にクレアとヴェイグに懐いている。そのため、よくヴェイグの肩に登ってくる。
TOD(PS2版)にゲスト出演している。
マルコ・ベネット
声:水内清光
種族:ヒューマ
クレアの父。7歳の頃、育ての親である祖父を亡くしたヴェイグを引き取り、息子同然に育てた。寝る前の読書が趣味と言う読書家。
ラキヤ・ベネット
声:堀越真己
種族:ヒューマ
クレアの母。マルコとは姿の見えない真っ暗な洞窟の中で出会い、姿を見る前にお互い惹かれ合ったらしい。高原野菜のクリームスープが得意料理。
ポプラ
声:滝沢ロコ
種族:ガジュマ
クレア、ヴェイグの近所に住むガジュマのおばさん。ピーチパイが得意で、近所でも評判が良い。集会場で開かれるピーチパイパーティーはスールズの定番行事となっている。ヴェイグのことを幼い頃から知っており、「ヴェイグちゃん」と呼ぶ。
スティーブ
種族:ヒューマ
スールズで武器屋を営む青年。ヴェイグの友人。
モニカ
種族:ヒューマ
スールズに住む少女。クレアの友人。クレアが王の盾に連れ去られたことに責任を感じている。
キュリア
声:引田有美
種族:ヒューマ
ミナールに住むヒューマの女医。ドクター・バースを尊敬している。母に見捨てられたミーシャを引き取り、助手として働かせている。
ミーシャ
声:佐藤ゆうこ
種族:ガジュマ
キュリアの助手であるガジュマの子供。ラドラスの落日にフォルス能力が発現したことが切っ掛けで母親に見捨てられ、そのときの母親の拒絶がトラウマになっている。
低級のバイラスを操ることができる「牙」のフォルスの能力者。
セレーナ・クロウ
声:荒木香恵
種族:ヒューマ
ペトナジャンカに住むティトレイの姉。容姿が美しいため王の盾に誘拐されてしまうが、他の誘拐された人を落ち着かせるなど、クレアと同じく強い心を持った女性。また、種族でヒトを判断するようなことも無い。
フランツ
声:楠見尚己
種族:ヒューマ
「世界七大まぼろし」を追い求める探検家。TOD(PS2版)にも「世界四秘」を求める同名のキャラクターが登場する。
オックス
声:笹沼晃
種族:ヒューマ
バルカの玄関口と呼ばれる港町バビログラードに住む青年。ガジュマのダナと恋人同士であるが、ヒューマはヒューマ同士、ガジュマはガジュマ同士結婚するというカレギアの通念に加えて蒼獣信仰の戒律により、人前で会う事はできず肩身の狭い思いをしている。
ダナ
種族:ガジュマ
バビログラードに住むガジュマ。オックスの恋人。片づけが苦手らしく、部屋には衣服がぎゅうぎゅうに押し込められたカゴがある。
ヨッツア
声:山崎たくみ
種族:ガジュマ
国家の重要機密から近所の噂話まで扱うガジュマの情報屋。通称「カレギアの辞書」。昔ユージーンに助けてもらったことがあるらしく、ユージーンの頼みを断れない。
ジベール
声:長克己
種族:ヒューマ
首都バルカに住む謎の紳士。情報屋のヨッツアと交流があり、裏の世界で顔が利く人物。
ハック
声:白石稔
種族:ヒューマ
ジベールの元で考古学を研究しているヒューマの若者。最近は聖獣関連の伝承について調べており、聖獣の力を捜し求めるヴェイグたちの手助けをする。
ナッツ
種族:ガジュマ
王の盾の兵士。ユージーンの退役後、サレとトーマの強引なやり方に反発したため、バルカの収容所に捕らえられた。
イゴル
種族:ヒューマ
ラジルダのヒューマの長、イーガの息子。王の盾がラジルダを訪れ女性を攫って行った際に抵抗したためバルカの収容所に捕らえられた。居住区画がヒューマとガジュマで分けられているほど種族間の対立が激しいラジルダでは珍しく、ガジュマに対し特に嫌悪感を持っていない気のいい男。
ドバル
声:石井康嗣
種族:ガジュマ
ツルベナ荒野にあるガジュマの街・ピピスタの酋長を務める男。ハックと手紙のやり取りをするなど、以前はヒューマに対してもある程度の理解を示していたようだが、現在はヒューマに対し強い嫌悪感を持っており、住民のガジュマにもその傾向が見られる。尚、ピピスタにヒューマが住んでいないのはドバルの意志ではなく、単にツルベナ荒野の環境がヒューマの生活に適さないためである。
ワン・ギン
種族:ヒューマ
キョグエンの街に住む富豪。全体的に裕福な住民が多いキョグエンの中でも一番の有力者であり、「金で買えないものは無い」と言う持論の持ち主。珍しい品を各地から集めては定期的に各地の富豪を呼び寄せてオークションを開催している。
スカラベ
声:田口昴
種族:ヒューマ
ベルサスの街の町長。知的に優れたヒューマがガジュマの上に立つべきという考えを持つ種族主義者。あからさまにガジュマを嫌悪しており、王の盾によって娘が攫われて以来その傾向が一段と強くなっている。その為か、ヒューマの住民にもガジュマを見下す傾向があり、ベルサスに住むガジュマ達はスラム街での生活を余儀無くされている。
スージー
種族:ヒューマ
ベルサスの街の町長・スカラベの娘。父親と違い、特にガジュマに対して嫌悪感は持っていない。クレア同様に王の盾に攫われ、王城から逃げ出した。追っ手に追われていた所をヴェイグ達に助けられる。
ナイラ
声:速見圭
種族:ガジュマ
ヒルダの母親である占い師の女性。サニイタウンの実業家の青年アムジルとの間にヒルダを儲けるが、ハーフの手駒を欲するトーマに夫を殺されヒルダを攫われてしまう。以来、ヒューマとガジュマのカップルが多く住むモクラド村に住んでいる。

その他[編集]

ユリス 【Yuris】
今作のラスボス。ヒトの持つ負の感情が集合・具現化した存在。ゲオルギアスに「破滅の者」と称される。世界中のヒトに自らの思念を飛ばすことで負の感情を増大させ、それを糧としてさらに強大になってゆく。やがて自らの領域を作り出し、それを徐々に広げると同時に世界を侵食、この世の全てを無に帰す。自我は持たず、負の感情をそのまま本能とする。
ゲオルギアスを遥かに上回る巨体を持つ真っ白な化け物。2本の腕と一対の翼を持ち、所々にヒトの体の部位の様な意匠が見受けられる。ヒトの悲鳴の様なおぞましい鳴き声を上げ、口から巨大な眼球の様な分身を吐き出す。
遥か昔、ヒューマとガジュマの争いが激化したことで世界中で負の感情が高まり生まれた。長年にわたりゲオルギアスに封じ込められて来たが、カレギア城の儀式が切っ掛けでゲオルギアスから解き放たれた。
サイグローグ 【Cyglorg】
北方の地にある謎の洋館・サイグローグの館の主人。道化師のような格好をしている。サイグローグの館は全60階層のエクストラ(ストーリー上、立ち寄る必要のない)ダンジョンで、途中で「泥」のフォルスの能力者・クローネルや、本編に登場したボスが本編ではあり得ない組み合わせで出現する。
リメイク版TODにも本編クリア後に行ける隠しダンジョンの導き手として出演している。

主題歌[編集]

プレイステーションポータブル版[編集]

2008年3月19日発売予定。以下はその変更点。

  • 闘技場の追加。
  • イラスト本の追加。
  • 秘奥義のカットイン新調。書き下ろしのようだ。
  • イベントの追加

ドラマCD[編集]

  • テイルズ オブ リバース 第1巻 アガーテとクレア
  • テイルズ オブ リバース 第2巻 聖なる力を求めて
  • テイルズ オブ リバース 第3巻 憎しみの連鎖
  • テイルズ オブ リバース 第4巻 再誕する世界

サウンドトラック[編集]

  • 「テイルズ オブ リバース」オリジナル・サウンドトラック(現在絶版されているので、新品で入手するのは難しい)

小説[編集]

著:結城聖 イラストいのまたむつみ松竹徳幸 全3巻 スーパーダッシュ文庫

TOD2TOSのノベライズ作品同様、基本的に原作に準じたストーリーだが随所でイベントの展開が異なるアレンジがあり、それに伴って多少の設定変更がある。また、出版社の言語表現の関係上、ヒューマとガジュマの混血児を指す言葉として「ハーフ」ではなく「混じり者」と言う言葉が用いられている。

著:矢島さら イラスト:いのまたむつみ 全5巻 ファミ通文庫

  • テイルズ オブ リバース 第一話 落日の瞬間 上 ISBN 4757721722
  • テイルズ オブ リバース 第一話 落日の瞬間 下 ISBN 4757722532
  • テイルズ オブ リバース 第二話 偽りの再誕 上 ISBN 4757723601
  • テイルズ オブ リバース 第二話 偽りの再誕 下 ISBN 4757724349
  • テイルズ オブ リバース 第三話 新たなる時代 ISBN 4757725116
第一話「らくじつのとき」、第二話「いつわりのとき」、第三話「あらたなるとき」。

関連書籍[編集]

  • テイルズ オブ リバース 公式コンプリートガイド ISBN 4902372053
  • テイルズ オブ リバース ファイナルマニアックス ~カレギア見聞録~ ISBN 4757722338
  • テイルズ オブ リバース ガイドブック(Vジャンプ編集部) ISBN 4087793095

外部リンク[編集]

zh:重生傳奇