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'''鋼の錬金術師'''(はがねのれんきんじゅつし)は『月刊少年ガンガン』で連載中の[[荒川弘]]の漫画。
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{{Otheruseslist|荒川弘の漫画作品|2003年のアニメ|鋼の錬金術師 (アニメ)|2009年のアニメ|鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST}}
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{{継続中の作品}}
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|タイトル=鋼の錬金術師
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|説明=
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|ジャンル=[[アクション]]、[[ファンタジー]]
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|作者=[[荒川弘]]
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|出版社=[[スクウェア・エニックス]]
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|掲載誌=[[月刊少年ガンガン]]
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|レーベル=[[月刊少年ガンガン#ガンガンコミックス|ガンガンコミックス]]
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|開始号=[[2001年]]8月号
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|巻数=24巻
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|ウィキプロジェクト= [[Wikipedia:ウィキプロジェクト 漫画|漫画]]
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|ウィキポータル= [[Portal:漫画|漫画]]
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{{漫画}}
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'''鋼の錬金術師'''』(はがねのれんきんじゅつし)は、[[荒川弘]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。また、それを原作とした派生作品。『[[月刊少年ガンガン]]』([[スクウェア・エニックス]])にて、2001年8月号より連載中。
  
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2004年、第49回[[小学館漫画賞]]受賞。2006年、第5回[[東京アニメアワード]]原作賞を受賞。2009年8月現在、単行本は24巻まで発売されており、累計発行部数は、スクエニ発行のコミックスの最高記録となる、4000万部を突破した<ref>[http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20091209mog00m200011000c.html 毎日jp -まんたんウェブ - 鋼の錬金術師:コミックス24巻で4000万部突破 スクエニ初の大台]</ref>。2003年にアニメ化、2009年に再アニメ化され[[4月5日]]より放送中。
  
==概要==
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== 概要 ==
:アニメ化の際に放映時間に恵まれた事もありヒットした。デジタルアニメの普及に伴うアニメの供給過剰の状態である現代では多少グロいシーンのある物は深夜に回される事が多い。
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錬金術<!-- 錬金術は非リンク -->が存在する架空の世界を舞台とした[[ファンタジー漫画|ハイ・ファンタジー漫画]]。物語の世界は、19世紀の産業革命期のヨーロッパをモチーフにしている。
:後にオリジナルストーリーの映画まで制作された。
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:デビルマンやゲッターロボ、ARMS、HELLSING、ベルセルクなどの多少グロイ漫画のパクリが見られる。
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:特に酷い物はアニメ化の際のHELLSINGの『兄メカ』のギャクネタを持ってきた際のメカの描写などがモロな所である。
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==アニメ版==
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初期から人間の命の重さといった重いテーマを扱いながらも、少年漫画としてコミカルなギャグシーンや躍動感溢れるアクションシーンもふんだんに取り入れており、独特の[[スチームパンク]]を意識した世界観や暗くなりすぎないストーリー展開に評価が高く、[[エニックスお家騒動]]により主要作品を次々と失って低迷していた『月刊少年ガンガン』の売り上げ部数増加に貢献する。
:アニメ版はストーリが進むについて物語がオリジナルになっていく。といってもありがちなストーリーであり、突拍子のある物でない。しかしながら練成エネルギーの源が現実世界である3次元から来ている点は、当時NHKで『3次元における重力エネルギーは別次元に流れている』という内容が放映されていたため、脚本家の教養の深さが見られる。
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2010年3月現在、[[月刊少年ガンガン]]の作品の中では一番の長期連載作品でもある。
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公式でもよく用いられる略称の「ハガレン」は「'''はが'''ねの'''れん'''金術師」より。また、英語版タイトル及び2期アニメの副題である「Fullmetal Alchemist」の頭文字を取って「'''FA'''」、「'''FMA'''」と呼ばれることもある。
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== ストーリー ==
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幼き日に最愛の母親、トリシャ・エルリックを亡くした兄・'''エドワード'''と弟・'''アルフォンス'''のエルリック兄弟は、母親を生き返らせようと、錬金術における最大の禁忌、'''人体錬成'''を行う。しかし錬成は失敗し、エドワードは左脚を、アルフォンスは自らの身体全てを失ってしまう。エドワードは自身の右腕を代価として、アルフォンスの魂を鎧に定着させることに辛うじて成功したが、自分達の愚かさに気づく。その後エドワードは自ら失った右腕と左脚に機械鎧(オートメイル)を装着し、一時的に手足を取り戻す。
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12歳となったエドワードは、国家錬金術師となり二つ名「鋼」を授けられ、アルフォンスと共に元の体に戻る為、絶大な力を持つ'''賢者の石'''を探す旅に出る。しかし、旅先には数々の試練がエルリック兄弟を待っていた。エドワードを「人柱」と語る人造人間(ホムンクルス)や、国家錬金術師を狙う傷の男など、謎の敵が現れる。さらには目的を同じくする異国の者達まで現れ、兄弟の旅は波乱を究める。かつて起こった「イシュヴァール殲滅戦」を巡る陰謀が漂う中、兄弟は絆を深めながら元の体に戻る方法を探し続ける。
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== 用語 ==
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<!--固有名詞以外の英語表記は不必要なので止めてください。-->
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登場する暦は、特別な記載が無い限りアメストリス国で使われている大陸暦である。
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=== 錬金術関連 ===
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; 錬金術
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: 物語の世界において、発展した技術及び学問。物質の構成や形を変えて別の物に作り変える技術とそれに伴う理論体系を扱う学問である。科学的であるかのような用語も登場するが、作者自身、コミックス1巻の袖で「こんな錬金術があるかい」とコメントしている通り、現実における[[錬金術]]とは一部の用語が共通する以外は全く関係がなく、むしろ魔法に近い。
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: まず基本的に錬金術を行使するには'''錬成陣'''と呼ばれる魔法陣のような物が必要である(詳しくは「錬成陣」の項を参照)。これにエネルギーを流すことによって術が発動する。このように魔法に近い面もあるが、いくつか制限があることも特徴である。その基本は'''等価交換'''であり、無から物質を作り出したり、性質の違う物を作り出すことは不可能(詳しくは「等価交換」の項を参照)。そのため、必ず原材料となる物が必要であり、その物質の構成元素や特性を'''理解'''し、物質を'''分解'''、そして'''再構築'''するという3つの段階を経て完了する。ただし、構築式に誤りがあったり、対価以上の物を錬成しようとすると失敗し、時に'''リバウンド'''と呼ばれる現象が起きる。リバウンドが起きると術者に多大なダメージを及ぼす。
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: この仕組みは高度な理論に基づいており、学べば誰でも使えるという物ではない。さらに、仮に使えても術者の力量による面が大きく、高度な術式を使える者は多くない。また、金属分野や生命分野、炎や水といった自然現象的な物まで多岐多様な分野があり、登場する錬金術師たちは基本的に得意分野を持ち、それぞれ固有の錬金術を持っていることが多い。盗作や乱用を防ぐために自らの研究成果を秘匿するのもその一因である(例えばエドは一見すると旅行記に見える暗号で研究成果を記録している)。
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: 錬金術におけるメカニズムは完全に解明されているとは言い難く、特に錬金術を行う際のエネルギーはどこから来るかという点が非常に曖昧である。地殻変動のエネルギーを利用しているという説が定説であり、「東の賢者」なる者によって理論が確立したとされている。しかしながら、エンヴィーやシン国人の発言、ひいては錬丹術の見地などから非常に疑わしい。
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: 技術研究に限界は無いが、禁忌と呼ばれる研究分野や国家錬金術師に課せられる3つの禁止行為などがある(詳しくは「国家錬金術師」の項を参照)。
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; 錬丹術
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: シン国で発展し、医療方面に特化した錬金術。研究自体は古来より存在していたが迷信に近く(現実世界における[[錬丹術]]に近い)、今日の発展は数百年前にシン国にやってきた、「西の賢者」が錬金術の技術を伝えることによってもたらされた。もともと同一の基礎理論からなりたっている為、等価交換の原則や錬成陣を必要とするなど、基本的に錬金術と同じである。ただし、その錬成の際に必要なエネルギー源は、大地や生物の内にある'''気の流れ'''(大地の場合には「龍脈」とも呼ばれる)を利用しているという点が大きく異なる。これを利用するとアメストリスの錬金術には無い、遠隔錬成も可能。ただし、気の流れが絶った場所は不可能であり、錬金術同様、失った腕などは復元することはできない。
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; 等価交換
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: 錬金術における最も根本的な原理。特に「無から有は作れない(何かを得るには同等の代価が必要)」という点は錬金術に関わらず思想信条として出てくる場合もあり、重要なテーマともなっている。大きく以下の2つに集約される。
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:; 質量保存の法則
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:: 原材料と錬成の生成物の質量は同じでなければならない。故に無から有は作れない。
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:; 自然摂理の法則
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:: 原材料と錬成の生成物は同質の物質でなければならない。例えば、水から石を作り出すことはできないなど。作中では、[[化学元素]]も登場しているが、[[四大元素]]や[[三原質]]なども理論体系として存在しているために、ボタ石を金に錬成してしまうなども可能で、現実の科学とは全く異なることに注意が必要である。
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:<!--リスト分断防止-->
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; 錬成陣
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: 錬金術、錬丹術を行うために必要なサークルで、[[魔法陣]]に近い。円形が基本であり、これは'''力の循環'''と'''時間の循環'''を示す。これに'''構築式'''を組み立てることで初めて錬成陣として機能する。
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: 錬成陣は錬金術師たちのいわば研究成果であり、絵や文字が記述されていたり、あるいは複数の陣を組み合わせたものなど多種多様で、たとえ同じ効果を持つ陣であっても違いがある。特に高度な錬金術師ほど、簡潔な錬成陣で複雑な錬成が可能。また、錬成陣の用意も、使うたびに記述する者や、あらかじめ装具(手袋など)に描き込んでいる者、手や体に直接刻む者など様々である。
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: 例外としてエルリック兄弟やイズミのように「真理」を見たことによって、錬成陣無しで錬金術を行える者もいる。この場合、両手を胸の前で合わせる独特のモーションを行うが、これは自らが構築式を兼ね、かつ手を合わせることで円形となり、錬成陣に見立てている。また、賢者の石を持つ場合も、石自体が莫大なエネルギーと構築式を内蔵していることにより、錬成陣が不要でありかつノーモーションである。
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: 「パーフェクトガイドブック」での作者インタビューによると、作者がかつてアシスタントを務めていた漫画家・[[衛藤ヒロユキ]]の漫画作品『[[魔法陣グルグル]]』をベースにした部分が少なからず存在するという。
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; 人体錬成
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: 人間またはその一部を錬成する錬金術。人造人間も含まれる。未だ成功例が無いと言われる未知の錬金術であり、錬成その物が'''禁忌'''として扱われている。国家錬金術師に課せられる制限「人を造るべからず」にも抵触するが、これは「人間と生物を代償にする錬成」も含まれ(いわゆる合成獣。詳しくは合成獣の項を参照)、厳密に言えば「人体錬成」その物は、人体を構成する元素や物質を元に錬成を行うことを指す。特に死者の復活を目的とした人体錬成を指すことが多い。
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: 錬金術において、人間は肉体・魂・精神の3つから成るとされており、これらを錬成できれば母胎に頼らず人間を生み出せるという理屈である。しかし、実際には構築式が複雑になるために研究自体が非常に高度であり、仮に一定の成果を得て人体錬成を行っても確実にリバウンドが起こる(理由は後述)。リバウンドが起こった場合には、真理の扉に飛ばされ、通行料として術者の身体の一部ないし全部を奪われる(詳しくは真理の扉の項を参照)。ただし、肉体・魂・精神のうち、どれか1つだけなら錬成に成功した例がある。
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: 存在しない物を錬成することは原理上不可能であり、そのため、既に存在しない死者や身体の一部を錬成することは始めから不可能である。そのために、どのような構築式を持ってしても錬金術の範囲をオーバーするためにリバウンドが発生する。逆に言えば、存在さえしていれば復活させられる可能性を持っており、賢者の石による身体の復活を諦めたエルリック兄弟は、その方面で研究を続けている。事実、肉体・魂・精神が揃っている正常な人体を代価として、一度分解し、同じ物を再構築する分には原理上は可能であり、作中でも成功している。
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: 人造人間に関しては、「父」が錬成に成功している(詳しくはホムンクルスの項を参照)。
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; 人造人間(ホムンクルス)
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: 錬金術によって生み出された人造人間。現実の錬金術における[[ホムンクルス]]の設定も登場するが、作中に登場する7つの大罪に関した名を持つホムンクルス達はこの作品オリジナルの設定であり、ここではそれについて説明する。
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: 全部で7人おり、[[七つの大罪]]から'''色欲'''(ラスト)、'''暴食'''(グラトニー)、'''嫉妬'''(エンヴィー)、'''強欲'''(グリード)、'''怠惰'''(スロウス)、'''傲慢'''(プライド)、'''憤怒'''(ラース)と言う名をそれぞれ与えられている。欠員が出た場合には可能なら新たに補充される。外見的特徴としては、肉体の一部に[[ウロボロス]]の印を持ち、そして黒ずくめの服に背中から基盤のような模様が伸びているのが共通(一部例外あり)。そして、各々がそれぞれ固有の特殊能力を備えている。
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: 「父」から生み出される賢者の石を核とする存在で、石はそれぞれに七つの大罪を冠した「父」の魂という面を持ち、生み出されたホムンクルスは、その与えられた名(業)に関係する性格、行動原理を持つ。賢者の石内の魂の数だけ命があり、大小問わず外傷を受けても瞬時に復元され、致命傷を受け死亡したとしても魂のストックの分だけ再生する。(魂が1つしかないラースのみ再生しない)。賢者の石を直接破壊された場合には、エンヴィーの場合は真の姿に戻った。さらに、(人間ベースでない場合に)その黒服も身体の一部であり、傷つくと再生する。1つの容れ物に多数の魂を内包するといった特質から、独特の気配を放つ事が特徴であり、この気配は普通の人間には関知できないものの、動物やそれらと合成されている一部の完成度の高い<!--ビドーがグリードの気配を感知できていない-->合成獣、「気」の流れを感知する術を体得したシンの王族や護衛といった、気配を読む事に長けた存在にはそれを察知され、身を隠しても居場所を気取られてしまう。
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: 生まれてから既に完成した人格、豊富な知識を備え、創造主への愛情として基本的に「父」のために行動する。ただし、グリードのように、与えられた業に忠実であるがために離反する者もいる。また、ホムンクルスを優れた存在と見なし、人間に対して優越感を持っていることも特徴。
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: ホムンクルスの製造方法は作中で示された物に関しては大きく2つに分かれ、基本的には「父」が自らの体内で造り出すパターンと、賢者の石を生身の人間に注入して造り出すパターンがある。後者のような人間ベースのホムンクルスは、優れた身体能力や固有能力を問題なく有しているが、人間同様に成長・老化していき、特にラースに関しては老化による身体能力の衰えがみられる。また、ホムンクルスの特徴の一つである基盤模様がない。ただ、多くの人間は賢者の石が注入されるとその高エネルギーに耐えられずに死んでしまうため、稀な存在である。
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:; 不死の軍団
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:: セントラルの地下施設で大量生産された量産型ホムンクルスの総称。他のホムンクルス同様高い身体能力と再生能力を有すが、知能は低い。成人男性の様な体つきをしているが、体と顔に基盤の様な模様があり眼球も額の部分に1つしかない。マスタング達がセントラルシティで決起したのを受け、軍幹部の1人が独断で魂を定着させ目覚める。が直後に幹部を食い殺し暴走、大群で敵味方の区別なく襲いかかる。
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; 生体錬成
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: 人体の構造を理解し、損傷箇所を錬成によって治癒する錬金術。「医療錬金術」とも呼ばれる高度な分野。人体錬成や合成獣と重複する部分もあるが、こちらは禁止行為にはなっていない。
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; 合成獣([[キメラ]])
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: 2種類以上の生物を対価に錬成し、合成された生物。錬金術の分野では合成獣理論などと呼ばれることがある。生体錬成と同じく禁忌でも「人を造るべからず」に違反するわけでもないが、原理上、人間を対価にすることも可能であり、その場合には「人を造るべからず」に抵触する。
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: 一方でアメストリス国軍で密かに研究され、一定の成果を得ている。人と動物との合成獣に関しては、完成度の高い合成獣になるほど、外見に人よりも獣の特徴が強く出た例から、人の姿を保った外見となっていき、最終的には人間態からに獣人態へと自由に変身する、人間の外見と獣の攻撃力とを両立したものが完成例として確立、中央軍においてはこれらのか変身する合成獣によって、極秘で部隊が構成されている。
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; 賢者の石
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: 「等価交換」の原則などを無視して錬成が可能になる幻の術法増幅器。使用する場合には錬成陣すら不要となる。また、その形状も石(固体)とは限らず、「大エリクシル」「第五実体」など、様々な別称が存在する(赤色なのは共通)。基本的な設定は一般的な[[賢者の石]]の設定に準じている。
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: その正体は複数の生きた人間を対価に錬成される、魂が凝縮された高密度のエネルギー体。本物は壊れることの無い完全な物質とされる。10人程度でも作製できるが、その場合などは不完全であり、一定以上に使えば簡単に壊れてしまう。作中、不完全・未完成・類似品など多くが登場するが、本物と呼べる物は存在しない(「父」とホーエンハイムが持つ物も、使用すれば消耗する不完全な代物である)。ホムンクルスの核として使われている石も不完全なものである。
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: 錬成には、円と五角形を組み合わせた錬成陣を用い、五角形の頂点に対価=人間が配置され、魂のみが分離され賢者の石として錬成される。より大きな錬成陣を用いる際には、五角形の頂点により強大な対価=エネルギーが必要になるため、陣内部で対価となる人間の他に、大多数の人間の強い憎悪と悲しみのエネルギーが定着した『血の紋』が、五角形の頂点に刻まれる。
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=== アメストリス国 ===
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; 国家錬金術師
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: アメストリスの国家資格、及びその資格を持つ錬金術師。国より多大な支援を受けることが可能となるが、様々な義務も負う。現在までの資格収得者の総計は200人程だが、後述する理由により現在も資格を保有している者はずっと少ないと思われる。
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: 大総統府直属の機関によって管理され、その地位は軍部の少佐にも相当する。国家錬金術師になれば、その証である'''二つ名'''と'''銀時計'''(大総統紋章に六芒星をあしらったもの。身分証明になり、各種特権を享受する際にも必要)が与えられ、以下のような様々な特権を国家より与えられる。
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:* 年間数千万センズの研究費の支給
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:* 各種、特殊文献の閲覧許可
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:* 鉄道や国が経営するホテルなどの国家施設を優先的に利用が可能
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:* 軍部少佐相当官の地位<br />(国家錬金術師である事とは別に軍に所属しており、中佐以上の地位を得ていれば、この限りではない)
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: ただし、国家錬金術師資格試験という厳しい試験(筆記・精神鑑定・実技)を合格しなければ得られない超難関の資格であり、さらに合格しても1年毎の査定(研究成果のレポートと実技。軍に所属するものは日々の軍務・戦功などを評価)に合格しなければ資格を剥奪されるという厳しい内容である。さらに以下のような'''三大制限'''が課せられる。
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:; 人を造るべからず
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:: 一般に禁忌に準じた項目と認識されているが、実情は戦闘に優れた人間を造り出すことで私設軍隊を持ち、国を脅かさないようにするため。軍部で密かに研究され、特に人と獣の合成獣において一定の成果を得ている。
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:; 金を造るべからず
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:: 貨幣価値の暴落によるインフレなど、経済混乱を引き起こさないようにするため。金だけではなく、貴金属も含まれる。
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:; 軍に忠誠を誓うべし
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:: 正式な軍人になる訳ではないが、実質的な軍属となるため。非常事態には軍に召集され、人間兵器として戦場に立つという義務も含まれる。イシュヴァール内戦に参加して資格を返上した者もいる。
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: また、必然的にその研究は軍のために使われるので、錬金術師の指針である「錬金術師よ大衆のためにあれ」に反し、一般人には「'''軍の狗'''」と蔑まれることもある。
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: 国、ひいては軍部にとって有益な錬金術師を確保するため、ブラッドレイによって創設される。ただし、実際には、ホムンクルス達の目的のために、優秀な錬金術師を把握しておくという意味を持ち、その最終選定はプライドとブラッドレイの相談によって決まる。
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; 軍部(アメストリス国軍)
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: 大総統を頂点とするアメストリスの軍隊。アメストリスは軍部が議会・裁判所を掌握し[[軍事政権]]を敷いているため、トップの'''大総統府'''は事実上の政府である。それ故に、その長である大総統の地位は国家元首に等しい。
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: 組織形態として、中央(セントラル)に本部を持ち、東西南北にそれぞれ司令部を置いて国の防衛に当たっている。また、警察権も憲兵として軍部が持ち、憲兵司令部が各地方司令部と同列に扱われている(ただし、一般の憲兵は軍の下位組織の扱いである)。また、重要拠点においてはブリッグズ要塞のように、地方司令部より独立していると思われるような形態を持つ。そして、それらを全て束ねる軍の最高機関として大総統府が存在する。士官学校や国の各錬金術師機関も大総統府直属の扱いとなっている。
 +
: 軍の階級は順に、大総統/[[将官]]([[大将|大]][[中将|中]][[少将|少]][[准将|准]])/[[佐官]]([[大佐|大]][[中佐|中]][[少佐|少]])/[[尉官]]([[大尉|大]][[中尉|中]][[少尉|少]])/[[准士官]]([[准尉|准]])/[[下士官]]([[曹長]]・[[軍曹]]・[[伍長]])となっている。各組織の総司令官は将官クラスの階級が担う。東方司令部のグラマン中将のように、各部署にある程度の裁量権を認めているところもあれば、ブリッグズ要塞のオリヴィエ少将のように司令官を頂点とする徹底したトップダウン的な形態を成すものもあり、組織の形状については各支部の司令官に任されているようである。また、イシュヴァール戦でキンブリーが「自らの意思で軍服を着た」と言っていることから、兵士の徴募制度は[[志願制]]のようである。
 +
: 物語の舞台は産業革命期をモデルとしているが、軍が使う武器には主に第二次世界大戦後期の[[ドイツ国防軍]]の制式兵器の[[MP40]]や[[対戦車砲]]等やベトナム戦争初期のアメリカ軍をモデルにしたと思われる物が登場し、[[歩兵]]と[[砲兵]]が主力兵力である。また、主力といえる程ではないが[[IV号戦車]]をモデルにした戦車なども登場し、それに対して航空兵力は飛行機が発明されていないために存在せず、気球での写真偵察が細々と行われているのみである。
 +
: 軍装は青色を基調とする。一般憲兵は黒色であるが、憲兵司令部に務める士官クラスの軍人は青色([[腕章]]を着用)である。また、地域によって微妙な差異が見られる。
 +
: アメストリス国そのものがホムンクルス達の目的に沿って建国され、現在の国家体制もホムンクルス(ラース)であるブラッドレイによって、軍事国家化、より中央集権的な体制へと編成したものである。また同時に軍事力の強化と対外侵略を繰り返して領土を拡大した経緯がある。現在は隣国と小競り合いが絶えないとはいえ、対外的には比較的安定しており、軍部の主な役割は国内の治安維持となっている。
 +
: 軍上層部はホムンクルス達の策略に咬んでいるとはいえ、ほとんどの軍人は国の為に働いている。軍部の横暴・不正とそれに対する国民の不満が時折描写されるものの、総じて国民はその国政を受け入れている。
 +
; イシュヴァールの内乱 / イシュヴァール殲滅戦
 +
: 物語が始まる13年前(1901年)にイシュヴァール地方で起こったイシュヴァール人による内乱。ある軍将校が、イシュヴァール人の少女を撃ち殺した事件が発端とされる。
 +
: 当初、軍部は通常の内乱鎮圧と同じ扱いで対処していたが、1人でアメストリス兵10人に匹敵すると言われる精強なイシュヴァラ教の武僧や、アメストリスの弱小化を狙う隣国アエルゴによる秘密裏の支援等で非常に長引き、その結果、1908年に国家錬金術師を投入しての殲滅戦へと移る。最終的にイシュヴァール全土は完全に軍の管理下に置かれる。
 +
: その目的においてイシュヴァール人の全滅が目的であるものの、一部は逃げ出すことに成功しており、アメストリス各地でスラムを形成したり、遺跡や山間部に隠れ住んでいる。また、内乱中は軍服用の羊毛の産地ということで、リゼンブールがテロの被害を受けており、イシュヴァール地方外にも広がりがあった。
 +
: ホムンクルスたちの計画である『血の紋』を刻むための一環であり、少女を撃ち殺した軍将校とはエンヴィーが化けたものだった。
 +
: ウィンリィの両親の死亡や「傷の男」の復讐、殲滅戦にまつわる軍部や国家錬金術師の話、またホムンクルスの目的など、時系列的には過去の話だが、物語に対する影響力が大きい出来事である。
 +
; 国土錬成陣
 +
: アメストリス国の円形の国土を利用して、一定の地域で大多数の人々の死を引き起こすことで、発生した強大な憎悪と悲しみのエネルギーが根を下ろし刻まれる『'''血の紋'''』と、各地に刻まれた複数の血の紋をつなぐ地下深くに掘られたトンネルとによって構成された、巨大な賢者の石の錬成陣。
 +
: ホムンクルス達が建国と同時に作り始めた物で、むしろ国土錬成陣を作るためにアメストリスを建国したと言っても過言ではない。トンネル自体はプライドとスロウスが管轄し、他のホムンクルス達が戦争や内乱を起こして、血の紋に必要な大量の人の死を巧みに用意していた。
 +
: ブリッグズ編にて、スロウスがついにトンネルを完成させ、最後の交点での血の紋もプライドの命令を受けたキンブリーによって用意され、錬成陣は完成してしまう。発動させる条件として天体の動きが関係しており、発動条件を満たす日を「約束の日」と呼ぶ。
 +
; 逆転の錬成陣
 +
: ホムンクルスの計画している国土錬成陣の発動に伴い作用する、カウンター効果をもたらす錬成陣。錬金術に錬丹術を組み込むことにより完成する錬成陣であり、それら2つを同時に習得しているホーエンハイムと「傷の男」の兄が、それぞれ研究によって導き出したもの。
 +
: 錬成陣の基本的な原理・構造は賢者の石の陣と同じく、円と五角形を組み合わせた陣と円周上の5つの頂点に配置される人の命を利用したものだが、こちらの陣は頂点のポイントから伸びるエネルギーが中央の一点を封じ込めるような五角形を形成した構造となっている事が特徴。「約束の日」による国土錬成陣発動に向けて、ホーエンハイムによるアメストリス国土全体を利用したこの陣の形成が進められており、円周上の=アメストリス国境付近に刻まれるべきポイントのエネルギーに関しては、ホーエンハイムが研究から導き出した該当する地点に自身の賢者の石を埋め込むことにより用意されている。
 +
; センズ
 +
: アメストリスの通貨。1センズあたり現実世界における1円とほぼ同じ価値。
 +
; 大陸暦
 +
: アメストリスで(ひいては物語で)使われている紀年法。物語開始時点で1914年。この作品が産業革命期をモチーフにしているという点で見ると、おおよそ西暦に対応している。
 +
 
 +
=== その他用語 ===
 +
; 機械鎧(オートメイル)
 +
: この世界特有の[[義肢]]。神経系と直接接続することによって普通の手足と同じように動かすことができ、[[筋電義手]]に近い。銃器などを内蔵した戦闘用の物も存在する。
 +
: この世界ではポピュラーな物であるが、普通の義肢も存在する。機械鎧着用の際にはかなりの激痛を伴う接続箇所の手術をする必要があり、リハビリには長期間を必要とする(ピナコは「まともに動けるようになるまで3年」と言っている)。また、接続の際にも若干の痛みを伴う。手術や機械鎧本体が高価であることなどから、例え便利であっても従来の義肢を使う者も多い。しかし、隣国との国境戦争や内乱などにより需要は高く、特にイシュヴァール内乱が起こった際多くの負傷者が出た為機械鎧の需要が拡大した。ラッシュバレーはこの時に義肢技術を発達させ急速に大きくなった為「にわか景気の街」と呼ばれている。
 +
: 技師の個性や義肢としての役割以外の目的を求める物、また使用場所に合わせて改造した物や武器を内蔵した物など、作中では多種多様な機械鎧が登場する。全身甲冑のアルが機械鎧のフル装備だと思われたことがある。実際には人工臓器などの機能は不可能であり、また、中枢神経につなぐこともできない。
 +
; 真理 / 真理の扉
 +
: 認知外領域に浮かんでいる扉、もしくはこの空間その物を指す。人体錬成を行うとこの前に飛ばされる。
 +
: 真っ白な空間にある扉で、表面に[[生命の樹#セフィロトの樹|セフィロトの樹]]と思わしき彫刻がなされている(これは入る人により異なるらしい)。扉の中には未だ人が到達していない高度な知識も含めたあらゆる知識が存在しており、通行料を払うことでそれに見合った量の知識を得られる。
 +
: 扉の前に透明人間のようなモノがおり、人体錬成を行いやってきた者はまずこれと対面することになる。会話の後、真理の扉が開き、中から確固たる形状を持たないいくつもの腕や目を持ったモノが現れ、術者を扉の中に引き込んでしまう。その後、術者は真理を垣間見ることができるが、見た分に見合った通行料として身体の一部もしくは全てを、その透明な存在に持っていかれてしまう([[鋼の錬金術師の主要な登場人物#その他|鋼の錬金術師の主要な登場人物の「真理」]]も参照のこと)。
 +
: 「父」が作成を試みて失敗している(擬似・真理の扉。詳しくは[[鋼の錬金術師の主要な登場人物#ホムンクルス]]のグラトニーも参照)。擬似・真理の扉は現実と真理の狭間に繋がっており、本来の真理の空間とは違い扉は無くひたすら暗い空間と血の海が広がっている。
 +
; 東の賢者・西の賢者
 +
: それぞれアメストリス国とシン国に伝わる伝承の人物。それぞれはあくまで個別の伝説に過ぎないが、共通点が多く、両方共に滅んだクセルクセスからやってきた金髪・金目の人物とされている。東の賢者はアメストリスに錬金術の技術を伝え、現在の錬金術の基礎理論を作る。西の賢者もシンに錬金術を伝えるが、古来の錬丹術と合わせることで医療に特化した現在の錬丹術の基礎を作る。アメストリス建国の話やホーエンハイムの台詞より、東の賢者とはホムンクルス達の「父」であり、西の賢者とはホーエンハイムであると推測できる。
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; 約束の日
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: ホムンクルスらが国土錬成陣を発動可能な日であり、彼らの計画の最終段階。逆にこれを阻止しようと行動するエドらの合言葉ともなっている。
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== 舞台設定  ==
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=== アメストリス (Amestris) ===
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この物語の舞台となる国。1558年頃に建国される。現在はほぼ円形に近い形をしており、中央と東西南北の5つのエリアが存在する。
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大陸の内陸部に位置し、東西南北それぞれにシン、クレタ、アエルゴ、ドラクマという国と隣接する。ただ、シンとの間には東の大砂漠があるため、厳密に隣接しているとは言い難い。
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「アメストリス」と言う国名の由来は実在した人物で、[[紀元前]][[ペルシア]]の王[[クセルクセス]]の后アメストリスから取られている。また、作中に出てくる「クセルクセス」はこの王の名前が由来である。
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主要な機関はセントラルに一極集中している。また、交通通信網として、電話回線と鉄道網が整備されている。
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マスメディアとして、ラジオ放送と新聞がある。
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==== 中央(セントラル) ====
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; セントラルシティ (Central City)
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: アメストリスの中枢都市。大総統府、錬金術研究所、軍法会議所、憲兵司令部など、国家の中枢機関が集中している。
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:; 大総統府
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:: アメストリス国軍の最高機関で、事実上の[[世界の官邸|官邸]]。
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:: その地下は「父」が居る地下施設中枢となっている(つまり、ホムンクルス達の拠点でもある)。
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:; 国立中央図書館
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:: 国内最大の蔵書量を誇る図書館で、いくつもの分館がある。第一分館はラストに放火され全焼。
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:; 第三研究所
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:: 軍の錬金術研究機関の一つ。地下道があり、大総統府地下に通じると推測される。ラースが誕生した場所でもある。
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:; 第五研究所
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:: 軍の錬金術研究機関の一つ。表向きは閉鎖されている。管理責任者はグラン准将。
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:: 中央刑務所に隣接し、そこから運ばれた死刑囚やイシュヴァール人を使って賢者の石の錬成などの実験を行っていた。なお、この研究所は守護していた「スライサー」、「バリー・ザ・チョッパー」とエドとアルが戦った後、ラストとエンヴィーによって爆破された。
 +
:; 中央刑務所
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:: 第五研究所の隣に位置する刑務所。キンブリーが収監されていた。
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:; 地下施設
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:: 正式名称不明。ホムンクルスの創造主である「父」の住処。
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:: セントラル地下に存在し、その中枢は大総統府の地下付近にあたる。入り口はセントラル各所にあるものと推測される。市内の入り口は大量の合成獣で守られている。
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:; カナマ
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:: セントラルシティ近郊にあるスラム。近くに森があり一時ヴァン・ホーエンハイムが隠れ住んでいた。
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==== 東部 ====
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; イーストシティ (East City)
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: 東部の中心都市。東方司令部所在地。
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; リオール (Reole)
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: 教主コーネロが不完全な賢者の石を使った「奇跡の業」で信者を集め、レト教という新興宗教を起していた。エドによりイカサマがばれて、その後「リオールの暴動」が起き町は壊滅状態となる。暴動鎮圧後は住民によって町の復興が行われている。
 +
; ユースウェル (Youswell)
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: 炭鉱町で、東の大砂漠とも隣接する通称「東の終わりの町」。「ユースウェル炭鉱」がある。ヨキ中尉(当時)の圧政に苦しんでおり町には活気がなかったが、エドの活躍により炭鉱の運営権が工夫達に渡りヨキは更迭。その後町には活気が戻り人通りも多くなっていた。
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; ニューオプティン
 +
: ハクロ少将が勤めていた軍の支部がある。
 +
; ハイドウ村
 +
: 軍から逃亡したマルコーが身を潜めていた村。
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; リゼンブール (Resembool)
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: エドとアルの生まれ故郷で、牧羊が盛んな小さな村。イシュヴァール内乱時は、軍服用羊毛の産地としてテロに遭い、駅前が焼き払われた。春には駅周辺で春の羊祭りが開催される。
 +
; イシュヴァール (Ishval)
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: 正確にはイシュヴァール地方。元々イシュヴァール人の住む土地で、彼らの信仰するイシュヴァラ教を認める条件でアメストリスに併合される。後に、イシュヴァールの内乱が起こり殲滅戦によって多くのイシュヴァール人が殺され、町や村は破壊しつくされた。現在は軍の監視下で外部とは遮断された閉鎖状態に置かれている。
 +
 
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==== 南部 ====
 +
; サウスシティ (South City)
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: 南部の中心都市。南方司令部所在地。
 +
; ラッシュバレー (Rush Valley)
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: 機械鎧技師の聖地。東部の内乱時に義肢技術を発達させて大きくなり「にわか景気の街」とも呼ばれる。
 +
; サウスフッド (South hood)
 +
: ラッシュバレーと隣接している町。
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; ダブリス (Dublith)
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: 南部の避暑地で、カウロイ湖という観光名所がある。イズミとシグが営む肉屋、グリードのデビルズネスト(当時)がある。
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; カウロイ湖
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: ダブリスの近くにある大きな湖。湖の真ん中にはかつてエルリック兄弟が修行したヨック島、という船でしか行けない島がある。
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==== 北部 ====
 +
; ノースシティ (North City)
 +
: 北部の中心都市。北方司令部所在地。
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; ブリッグズ / ブリッグズ山
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: アメストリスの最北部に位置する山脈。ドラクマとの国境線にあたり、「天険」とも呼ばれる。軍の主要拠点として「ブリッグズ要塞」がある。
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; バズクール
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: かつて炭鉱で栄えた町。炭鉱の閉山に伴い現在は人は住んでおらず、ゴーストタウンと化している。
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=== その他の国 ===
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; シン (Xing)
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: アメストリスの東に位置する国。50以上の少数民族を皇帝が治めている。モデルは中国の[[清朝]]。
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: 「錬丹術」という独自の医療方面に特化した錬金術が発達している。
 +
: なお、日本版でシン国の者と分類される登場人物は、片言で語尾などが片仮名表記になるのが特徴。一方で彼らのみでの会話の際に吹き出しの文字が横向きになるが、このときの言語がシン語と思われる。シン語の文字には[[漢字]]が用いられている。
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; クレタ (Creta)
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: アメストリスの西に位置する国。アメストリスと小競り合いが絶えず、国境付近で度々戦闘を行い多数の死者が出ている。
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; アエルゴ (Aerugo)
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: アメストリスの南に位置する国。アメストリスと小競り合いが絶えず、たびたび戦闘を行っている。イシュヴァール内乱の際にはイシュヴァール人に武器援助していた。ケイン・フュリーの赴任地での国境紛争の相手国。
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; ドラクマ (Drachma)
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: アメストリスの北に位置する国。モデルは不明だが、軍服は旧ソ連の物と形状が似ている。
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: 「大国ドラクマ」とも呼ばれ、アメストリスとは不可侵条約を結んでいるが、一触即発の状態。国境線上にあるブリッグズ山脈と、ブリッグズ要塞の為に侵攻できないだけで、機があればアメストリスへ侵攻しようと虎視眈々と狙っている。
 +
: キンブリーに唆されて、オリヴィエがブリッグズを離れた隙を狙い侵攻するも無残な結果と終わる。
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; クセルクセス/クセルクセス遺跡 (Xerxes)
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: アメストリス-シン間、東の大砂漠の中にかつて栄えていた王国。「一夜で滅んだ」という伝説がある。
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: 現在は遺跡となっているが、市街地がオアシスの代わりとなっており、また、内乱から逃れたイシュヴァール人も住み着いていた。
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{{ネタバレ終了|鋼の錬金術師}}
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== 書誌情報 ==
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[[月刊少年ガンガン|ガンガンコミックス]]([[スクウェア・エニックス]])より発刊(一部除く)
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=== コミックス ===
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{| class="wikitable" style="font-size:small"
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! コミックス
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! 発売
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! 初版発行
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! ISBNコード
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|-
 +
! 鋼の錬金術師 1
 +
| 2002年1月
 +
| 2002年2月22日付
 +
| ISBN 4-7575-0620-1 / ISBN 978-4-7575-0620-6
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 2
 +
| 2002年5月
 +
| 2002年6月22日付
 +
| ISBN 4-7575-0699-6 / ISBN 978-4-7575-0699-2
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 3
 +
| 2002年9月
 +
| 2002年10月22日付
 +
| ISBN 4-7575-0791-7 / ISBN 978-4-7575-0791-3
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 4
 +
| 2003年1月
 +
| 2003年2月22日付
 +
| ISBN 4-7575-0855-7 / ISBN 978-4-7575-0855-2
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 5
 +
| 2003年6月
 +
| 2003年7月22日付
 +
| ISBN 4-7575-0966-9 / ISBN 978-4-7575-0966-5
 +
|-
 +
!rowspan=2| 鋼の錬金術師 6
 +
|rowspan=2| 2003年10月
 +
|rowspan=2| 2003年11月22日付
 +
| ISBN 4-7575-1047-0 / ISBN 978-4-7575-1047-0
 +
|-
 +
| 初回限定特装版(SEコミックスプレミアム)<br/> ''ISBN 4-7575-1048-9'' / ''ISBN 978-4-7575-1048-7''
 +
|-
 +
!rowspan=2| 鋼の錬金術師 7
 +
|rowspan=2| 2004年3月
 +
|rowspan=2| 2004年4月22日付
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| ISBN 4-7575-1165-5 / ISBN 978-4-7575-1165-1
 +
|-
 +
| 初回限定特装版(SEコミックスプレミアム)<br/> ''ISBN 4-7575-1148-5'' / ''ISBN 978-4-7575-1148-4''
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 8
 +
| 2004年7月
 +
| 2004年8月22日付
 +
| ISBN 4-7575-1230-9 / ISBN 978-4-7575-1230-6
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 9
 +
| 2004年11月
 +
| 2004年12月22日付
 +
| ISBN 4-7575-1318-6 / ISBN 978-4-7575-1318-1
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 10
 +
| 2005年3月
 +
| 2005年4月11日付
 +
| ISBN 4-7575-1386-0 / ISBN 978-4-7575-1386-0
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 11
 +
| 2005年7月
 +
| 2005年8月22日付
 +
| ISBN 4-7575-1496-4 / ISBN 978-4-7575-1496-6
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 +
!rowspan=2| 鋼の錬金術師 12
 +
|rowspan=2| 2005年11月
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|rowspan=2| 2005年12月22日付
 +
| ISBN 4-7575-1573-1 / ISBN 978-4-7575-1573-4
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|-
 +
| 初回限定特装版(SEコミックスプレミアム)<br/> ''ISBN 4-7575-1549-9'' / ''ISBN 978-4-7575-1549-9''
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|-
 +
!rowspan=2| 鋼の錬金術師 13
 +
|rowspan=2| 2006年3月
 +
|rowspan=2| 2006年4月22日付
 +
| ISBN 4-7575-1638-X / ISBN 978-4-7575-1638-0
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| 初回限定特装版(SEコミックスプレミアム)<br/> ''ISBN 4-7575-1619-3'' / ''ISBN 978-4-7575-1619-9''
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 +
!rowspan=2| 鋼の錬金術師 14
 +
|rowspan=2| 2006年7月
 +
|rowspan=2| 2006年8月22日付
 +
| ISBN 4-7575-1719-X / ISBN 978-4-7575-1695-9
 +
|-
 +
| 初回限定特装版(SEコミックスプレミアム)<br/> ''ISBN 4-7575-1695-9'' / ''ISBN 978-4-7575-1695-3''
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 15
 +
| 2006年11月
 +
| 2006年12月22日付
 +
| ISBN 4-7575-1812-9 / ISBN 978-4-7575-1812-4
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 16
 +
| 2007年3月
 +
| 2007年4月22日付
 +
| ISBN 4-7575-1965-6 / ISBN 978-4-7575-1965-7
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 17
 +
| 2007年8月
 +
| 2007年9月11日付
 +
| ISBN 4-7575-2064-6 / ISBN 978-4-7575-2064-6
 +
|-
 +
!rowspan=2| 鋼の錬金術師 18
 +
|rowspan=2| 2007年12月
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|rowspan=2| 2008年1月22日付
 +
| ISBN 4-7575-2175-8 / ISBN 978-4-7575-2175-9
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|-
 +
| 初回限定特装版(SEコミックスプレミアム)<br/> ''ISBN 4-7575-2127-8'' / ''ISBN 978-4-7575-2127-8''
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 19
 +
| 2008年3月
 +
| 2008年4月22日付
 +
| ISBN 4-7575-2237-1 / ISBN 978-4-7575-2237-4
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 20
 +
| 2008年8月
 +
| 2008年9月22日付
 +
| ISBN 4-7575-2353-X / ISBN 978-4-7575-2353-1
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 21
 +
| 2009年1月
 +
| 2009年2月22日付
 +
| ISBN 4-7575-2439-0 / ISBN 978-4-7575-2439-2
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 22
 +
| 2009年4月
 +
| 2009年5月22日付
 +
| ISBN 4-7575-2538-9 / ISBN 978-4-7575-2538-2
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 23
 +
| 2009年8月
 +
| 2009年8月12日付
 +
| ISBN 4-7575-2602-4 / ISBN 978-4-7575-2602-0
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 24
 +
| 2009年12月
 +
| 2009年12月22日付
 +
| ISBN 4-7575-2742-X / ISBN 978-4-7575-2742-3
 +
|}
 +
 
 +
=== ガイドブック ===
 +
{| class="wikitable" style="font-size:small"
 +
! ガイドブックなど
 +
! 発売
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! 初版発行
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! ISBNコード
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|-
 +
! 鋼の錬金術師 パーフェクトガイドブック
 +
| 2003年11月29日
 +
| 2003年12月19日付
 +
| ISBN 4-7575-1092-6 / ISBN 978-4-7575-1092-0
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 パーフェクトガイドブック2
 +
| 2005年4月29日
 +
| 2005年5月19日付
 +
| ISBN 4-7575-1426-3 / ISBN 978-4-7575-1426-3
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 パーフェクトガイドブック3
 +
| 2009年10月10日
 +
| 2009年10月10日付
 +
| ISBN 978-4-7575-2713-3
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 ハガレン研究所DX
 +
| 2004年9月30日
 +
| 2004年10月21日付
 +
| ISBN 4-7575-1270-8 / ISBN 978-4-7575-1270-2
 +
|-
 +
! 鋼の錬金術師 キャラクターガイド
 +
| 2009年5月29日
 +
| 2009年6月19日付
 +
| ISBN 978-4-7575-2574-0
 +
|-
 +
! TV鋼の錬金術師FULLMETALALCHEMIST ポストカードブック
 +
|
 +
| 2009年12月22日付
 +
| ISBN 978-4-7575-2741-6
 +
|}
 +
 
 +
== アニメ ==
 +
; 鋼の錬金術師
 +
: {{Main|鋼の錬金術師 (アニメ)|劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者}}
 +
; 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST
 +
: {{Main|鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST}}
 +
 
 +
== ゲーム ==
 +
時期によって設定が異なるため、分けて説明する。
 +
 
 +
=== 2003年から2005年 ===
 +
傾向としては原作よりもアニメ(2003年)のストーリー展開や設定に沿っている(「赤きエリクシルの悪魔」や、もう1つの劇場版と宣伝された「神を継ぐ少女」など)。しかしながら、当初'''アニメ版の'''ハイドウ村(マウロのいた村)からセントラルシティへ向かう途中の話とされた初作「翔べない天使」が、後に「鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女」予約特典ブックレット「PS2鋼の錬金術師大全」で'''原作の'''第9話と第10話の間(同じハイドウ村からセントラルシティへ向かう途中である)と説明されたように、時期によって説明が異なる場合もある。
 +
 
 +
ゲームオリジナルキャラクターに関しては、上記のように傾向として2003年のアニメ版に沿うため「[[鋼の錬金術師の登場人物一覧 (アニメ)]]」を参照のこと。
 +
 
 +
* 鋼の錬金術師 翔べない天使([[2003年]]、[[プレイステーション2|PS2]]、[[スクウェア・エニックス]])
 +
* 鋼の錬金術師2 赤きエリクシルの悪魔([[2004年]]、PS2、スクウェア・エニックス)
 +
* 鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女([[2005年]]、PS2、スクウェア・エニックス)
 +
* 鋼の錬金術師 ドリームカーニバル(2004年、PS2、[[バンダイ]])
 +
* 鋼の錬金術師 迷走の輪舞曲(ロンド)(2004年、[[ゲームボーイアドバンス|GBA]]、バンダイ)
 +
* 鋼の錬金術師 想い出の奏鳴曲(ソナタ)(2004年、GBA、バンダイ)
 +
* 鋼の錬金術師 デュアルシンパシー 二人の絆(2005年、[[ニンテンドーDS|DS]]、バンダイ)
 +
 
 +
全年齢対象が多いが『鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女』のみ[[コンピュータエンターテインメントレーティング機構|CERO]]12(12歳以上対象)指定となっている。
 +
 
 +
=== 2009年以降 ===
 +
「暁の王子」「黄昏の少女」は前・後編。エルリック兄弟が北部へ向かう(原作16巻)直前のストーリー。
 +
 
 +
* 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST -暁の王子-([[2009年]]8月13日発売、[[Wii]]、スクウェア・エニックス)
 +
* 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST -黄昏の少女-([[2009年]]12月10日発売、[[Wii]]、スクウェア・エニックス)
 +
* 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 背中を託せし者([[2009年]]10月15日発売、[[PSP]]、バンダイ)
 +
* 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 約束の日へ([[2010年]]5月20日発売、[[PSP]]、バンダイ) 
 +
 
 +
全年齢対象の多かった前作に比べて、CERO:B以上のものが多くなった。また、5月発売予定の「約束の日へ」はCERO:C(15歳以上対象)区分。
 +
 
 +
== 小説 ==
 +
=== ノベライズ ===
 +
* 鋼の錬金術師1 砂礫の大地(著者:井上真)
 +
* 鋼の錬金術師2 囚われの錬金術師(著者:井上真)
 +
* 鋼の錬金術師3 白い花の舞う谷(著者:井上真)
 +
* 鋼の錬金術師4 遠い空の下で(著者:井上真)
 +
* 鋼の錬金術師5 それぞれの絆(著者:井上真)
 +
* 鋼の錬金術師6 新たなはじまり(著者:井上真)
 +
 
 +
=== ゲームノベルズ ===
 +
* 鋼の錬金術師 翔べない天使(著者:井上真)
 +
* 鋼の錬金術師2 赤きエリクシルの悪魔(著者:映島巡)
 +
* 鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女(著者:映島巡)
 +
 
 +
 
 +
== ドラマCD ==
 +
=== コミックCDコレクション ===
 +
*鋼の錬金術師 Vol.1 砂礫の大地 - 本作の声優はエドワード役を[[皆川純子]]、アルフォンス役を[[日下ちひろ]]が担当している。
 +
*鋼の錬金術師 Vol.2 偽りの光 真実の影
 +
*鋼の錬金術師 Vol.3 咎人たちの傷跡
 +
 
 +
=== スペシャルドラマCD ===
 +
* 鋼の錬金術師 霧のオグターレ 前編([[月刊少年ガンガン]][[2004年]][[4月]]号付録)
 +
* 鋼の錬金術師 霧のオグターレ 後編(月刊少年ガンガン2004年[[5月]]号付録)
 +
* 鋼の錬金術師 天上の宝冠 前編(月刊少年ガンガン2004年[[11月]]号付録)
 +
* 鋼の錬金術師 天上の宝冠 後編(月刊少年ガンガン2004年[[12月]]号付録)
 +
 
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== ラジオ ==
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{{main|鋼の錬金術師 (ラジオ)}}
 +
 
 +
== その他のメディアミックス ==
 +
; [[超こち亀]]
 +
: [[こちら葛飾区亀有公園前派出所]]の連載30周年を記念して発行された本。この中で荒川弘が1Pの作品を寄稿している。
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: エルリック兄弟が登場し、「錬金術とは何か?」を懇々と説明するエドと、錬金術で金を出して欲しいとせがむ[[両津勘吉]]との会話が描かれている。
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実写映画
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2017年に公開された。前年5月24日に明らかになった。潮田渚が出演した
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== 作品の評価など ==
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* 2004年 平成16年度(第8回)文化庁メディア芸術祭 漫画部門審査委員会推薦作品(マンガ部門 / ストーリーマンガ)
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* 2006年 文化庁メディア芸術祭10周年記念アンケート企画 日本のメディア芸術100選 マンガ部門2000年代1位、総合4位
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* 2007年 平成19年度(第11回)文化庁メディア芸術祭 漫画部門審査委員会推薦作品(マンガ部門 / ストーリーマンガ)
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== 脚注 ==
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{{脚注ヘルプ}}
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<div class="references-small"><references /></div>
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== 外部リンク ==
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*[http://gangan.square-enix.co.jp/hagaren/ 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST]
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*[http://www.square-enix.com/jp/magazine/ganganonline/comic/hagane/index.html 鋼の錬金術師 - 漫画 - ガンガンONLINE -SQUARE ENIX-]
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*[http://www.square-enix.com/jp/magazine/ganganonline/novel/hagane/index.html 鋼の錬金術師 - 小説 - ガンガンONLINE -SQUARE ENIX-]
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{{鋼の錬金術師}}
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{{月刊少年ガンガン連載中}}
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{{先代次代2
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|タイトル    = [[小学館漫画賞]]少年向け部門
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|先代名      = 『[[金色のガッシュ!!]]』<br />[[雷句誠]]
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|現代名      =<nowiki></nowiki>'''『'''鋼の錬金術師'''』<br />[[荒川弘]]<br />『'''[[焼きたて!!ジャぱん]]'''』<br />[[橋口たかし]]
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|次代名      = 『[[BLEACH]]』<br />[[久保帯人]]
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|背景色      = #EB93DB
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[[zh:鋼之鍊金術師]]

2016年5月24日 (火) 08:07時点における最新版

Disambiguation

この項目では荒川弘の漫画作品について説明しています。

  • 2003年のアニメについては鋼の錬金術師 (アニメ)をご覧ください。
  • 2009年のアニメについては鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMISTをご覧ください。
  • {{{6}}}については[[{{{7}}}]]をご覧ください。
  • {{{8}}}については[[{{{9}}}]]をご覧ください。
  • {{{10}}}については[[{{{11}}}]]をご覧ください。
  • {{{12}}}については[[{{{13}}}]]をご覧ください。
継続中の作品
この「鋼の錬金術師」はまだ完結していない作品や番組に関する記事又は節です。ある程度ストーリー・番組内容がまとまってから編集するようにしてください。
鋼の錬金術師
[[Image:|0|]]
ジャンル アクションファンタジー
漫画:
作者 荒川弘
作画
出版社 スクウェア・エニックス
その他の出版社
掲載誌 月刊少年ガンガン
レーベル ガンガンコミックス
発売日
発表期間 - 連載中
巻数 24巻
話数
その他
テンプレート使用方法 ノート
Logo serie manga.png
ポータル
日本の漫画作品
日本の漫画家
漫画原作者
漫画雑誌
カテゴリ
漫画作品
漫画 - 漫画家
プロジェクト
漫画作品 - 漫画家

鋼の錬金術師』(はがねのれんきんじゅつし)は、荒川弘による日本漫画作品。また、それを原作とした派生作品。『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて、2001年8月号より連載中。

2004年、第49回小学館漫画賞受賞。2006年、第5回東京アニメアワード原作賞を受賞。2009年8月現在、単行本は24巻まで発売されており、累計発行部数は、スクエニ発行のコミックスの最高記録となる、4000万部を突破した[1]。2003年にアニメ化、2009年に再アニメ化され4月5日より放送中。

概要[編集]

錬金術が存在する架空の世界を舞台としたハイ・ファンタジー漫画。物語の世界は、19世紀の産業革命期のヨーロッパをモチーフにしている。

初期から人間の命の重さといった重いテーマを扱いながらも、少年漫画としてコミカルなギャグシーンや躍動感溢れるアクションシーンもふんだんに取り入れており、独特のスチームパンクを意識した世界観や暗くなりすぎないストーリー展開に評価が高く、エニックスお家騒動により主要作品を次々と失って低迷していた『月刊少年ガンガン』の売り上げ部数増加に貢献する。

2010年3月現在、月刊少年ガンガンの作品の中では一番の長期連載作品でもある。

公式でもよく用いられる略称の「ハガレン」は「はがねのれん金術師」より。また、英語版タイトル及び2期アニメの副題である「Fullmetal Alchemist」の頭文字を取って「FA」、「FMA」と呼ばれることもある。

ストーリー[編集]

幼き日に最愛の母親、トリシャ・エルリックを亡くした兄・エドワードと弟・アルフォンスのエルリック兄弟は、母親を生き返らせようと、錬金術における最大の禁忌、人体錬成を行う。しかし錬成は失敗し、エドワードは左脚を、アルフォンスは自らの身体全てを失ってしまう。エドワードは自身の右腕を代価として、アルフォンスの魂を鎧に定着させることに辛うじて成功したが、自分達の愚かさに気づく。その後エドワードは自ら失った右腕と左脚に機械鎧(オートメイル)を装着し、一時的に手足を取り戻す。

12歳となったエドワードは、国家錬金術師となり二つ名「鋼」を授けられ、アルフォンスと共に元の体に戻る為、絶大な力を持つ賢者の石を探す旅に出る。しかし、旅先には数々の試練がエルリック兄弟を待っていた。エドワードを「人柱」と語る人造人間(ホムンクルス)や、国家錬金術師を狙う傷の男など、謎の敵が現れる。さらには目的を同じくする異国の者達まで現れ、兄弟の旅は波乱を究める。かつて起こった「イシュヴァール殲滅戦」を巡る陰謀が漂う中、兄弟は絆を深めながら元の体に戻る方法を探し続ける。

用語[編集]

登場する暦は、特別な記載が無い限りアメストリス国で使われている大陸暦である。

錬金術関連[編集]

錬金術
物語の世界において、発展した技術及び学問。物質の構成や形を変えて別の物に作り変える技術とそれに伴う理論体系を扱う学問である。科学的であるかのような用語も登場するが、作者自身、コミックス1巻の袖で「こんな錬金術があるかい」とコメントしている通り、現実における錬金術とは一部の用語が共通する以外は全く関係がなく、むしろ魔法に近い。
まず基本的に錬金術を行使するには錬成陣と呼ばれる魔法陣のような物が必要である(詳しくは「錬成陣」の項を参照)。これにエネルギーを流すことによって術が発動する。このように魔法に近い面もあるが、いくつか制限があることも特徴である。その基本は等価交換であり、無から物質を作り出したり、性質の違う物を作り出すことは不可能(詳しくは「等価交換」の項を参照)。そのため、必ず原材料となる物が必要であり、その物質の構成元素や特性を理解し、物質を分解、そして再構築するという3つの段階を経て完了する。ただし、構築式に誤りがあったり、対価以上の物を錬成しようとすると失敗し、時にリバウンドと呼ばれる現象が起きる。リバウンドが起きると術者に多大なダメージを及ぼす。
この仕組みは高度な理論に基づいており、学べば誰でも使えるという物ではない。さらに、仮に使えても術者の力量による面が大きく、高度な術式を使える者は多くない。また、金属分野や生命分野、炎や水といった自然現象的な物まで多岐多様な分野があり、登場する錬金術師たちは基本的に得意分野を持ち、それぞれ固有の錬金術を持っていることが多い。盗作や乱用を防ぐために自らの研究成果を秘匿するのもその一因である(例えばエドは一見すると旅行記に見える暗号で研究成果を記録している)。
錬金術におけるメカニズムは完全に解明されているとは言い難く、特に錬金術を行う際のエネルギーはどこから来るかという点が非常に曖昧である。地殻変動のエネルギーを利用しているという説が定説であり、「東の賢者」なる者によって理論が確立したとされている。しかしながら、エンヴィーやシン国人の発言、ひいては錬丹術の見地などから非常に疑わしい。
技術研究に限界は無いが、禁忌と呼ばれる研究分野や国家錬金術師に課せられる3つの禁止行為などがある(詳しくは「国家錬金術師」の項を参照)。
錬丹術
シン国で発展し、医療方面に特化した錬金術。研究自体は古来より存在していたが迷信に近く(現実世界における錬丹術に近い)、今日の発展は数百年前にシン国にやってきた、「西の賢者」が錬金術の技術を伝えることによってもたらされた。もともと同一の基礎理論からなりたっている為、等価交換の原則や錬成陣を必要とするなど、基本的に錬金術と同じである。ただし、その錬成の際に必要なエネルギー源は、大地や生物の内にある気の流れ(大地の場合には「龍脈」とも呼ばれる)を利用しているという点が大きく異なる。これを利用するとアメストリスの錬金術には無い、遠隔錬成も可能。ただし、気の流れが絶った場所は不可能であり、錬金術同様、失った腕などは復元することはできない。
等価交換
錬金術における最も根本的な原理。特に「無から有は作れない(何かを得るには同等の代価が必要)」という点は錬金術に関わらず思想信条として出てくる場合もあり、重要なテーマともなっている。大きく以下の2つに集約される。
質量保存の法則
原材料と錬成の生成物の質量は同じでなければならない。故に無から有は作れない。
自然摂理の法則
原材料と錬成の生成物は同質の物質でなければならない。例えば、水から石を作り出すことはできないなど。作中では、化学元素も登場しているが、四大元素三原質なども理論体系として存在しているために、ボタ石を金に錬成してしまうなども可能で、現実の科学とは全く異なることに注意が必要である。
錬成陣
錬金術、錬丹術を行うために必要なサークルで、魔法陣に近い。円形が基本であり、これは力の循環時間の循環を示す。これに構築式を組み立てることで初めて錬成陣として機能する。
錬成陣は錬金術師たちのいわば研究成果であり、絵や文字が記述されていたり、あるいは複数の陣を組み合わせたものなど多種多様で、たとえ同じ効果を持つ陣であっても違いがある。特に高度な錬金術師ほど、簡潔な錬成陣で複雑な錬成が可能。また、錬成陣の用意も、使うたびに記述する者や、あらかじめ装具(手袋など)に描き込んでいる者、手や体に直接刻む者など様々である。
例外としてエルリック兄弟やイズミのように「真理」を見たことによって、錬成陣無しで錬金術を行える者もいる。この場合、両手を胸の前で合わせる独特のモーションを行うが、これは自らが構築式を兼ね、かつ手を合わせることで円形となり、錬成陣に見立てている。また、賢者の石を持つ場合も、石自体が莫大なエネルギーと構築式を内蔵していることにより、錬成陣が不要でありかつノーモーションである。
「パーフェクトガイドブック」での作者インタビューによると、作者がかつてアシスタントを務めていた漫画家・衛藤ヒロユキの漫画作品『魔法陣グルグル』をベースにした部分が少なからず存在するという。
人体錬成
人間またはその一部を錬成する錬金術。人造人間も含まれる。未だ成功例が無いと言われる未知の錬金術であり、錬成その物が禁忌として扱われている。国家錬金術師に課せられる制限「人を造るべからず」にも抵触するが、これは「人間と生物を代償にする錬成」も含まれ(いわゆる合成獣。詳しくは合成獣の項を参照)、厳密に言えば「人体錬成」その物は、人体を構成する元素や物質を元に錬成を行うことを指す。特に死者の復活を目的とした人体錬成を指すことが多い。
錬金術において、人間は肉体・魂・精神の3つから成るとされており、これらを錬成できれば母胎に頼らず人間を生み出せるという理屈である。しかし、実際には構築式が複雑になるために研究自体が非常に高度であり、仮に一定の成果を得て人体錬成を行っても確実にリバウンドが起こる(理由は後述)。リバウンドが起こった場合には、真理の扉に飛ばされ、通行料として術者の身体の一部ないし全部を奪われる(詳しくは真理の扉の項を参照)。ただし、肉体・魂・精神のうち、どれか1つだけなら錬成に成功した例がある。
存在しない物を錬成することは原理上不可能であり、そのため、既に存在しない死者や身体の一部を錬成することは始めから不可能である。そのために、どのような構築式を持ってしても錬金術の範囲をオーバーするためにリバウンドが発生する。逆に言えば、存在さえしていれば復活させられる可能性を持っており、賢者の石による身体の復活を諦めたエルリック兄弟は、その方面で研究を続けている。事実、肉体・魂・精神が揃っている正常な人体を代価として、一度分解し、同じ物を再構築する分には原理上は可能であり、作中でも成功している。
人造人間に関しては、「父」が錬成に成功している(詳しくはホムンクルスの項を参照)。
人造人間(ホムンクルス)
錬金術によって生み出された人造人間。現実の錬金術におけるホムンクルスの設定も登場するが、作中に登場する7つの大罪に関した名を持つホムンクルス達はこの作品オリジナルの設定であり、ここではそれについて説明する。
全部で7人おり、七つの大罪から色欲(ラスト)、暴食(グラトニー)、嫉妬(エンヴィー)、強欲(グリード)、怠惰(スロウス)、傲慢(プライド)、憤怒(ラース)と言う名をそれぞれ与えられている。欠員が出た場合には可能なら新たに補充される。外見的特徴としては、肉体の一部にウロボロスの印を持ち、そして黒ずくめの服に背中から基盤のような模様が伸びているのが共通(一部例外あり)。そして、各々がそれぞれ固有の特殊能力を備えている。
「父」から生み出される賢者の石を核とする存在で、石はそれぞれに七つの大罪を冠した「父」の魂という面を持ち、生み出されたホムンクルスは、その与えられた名(業)に関係する性格、行動原理を持つ。賢者の石内の魂の数だけ命があり、大小問わず外傷を受けても瞬時に復元され、致命傷を受け死亡したとしても魂のストックの分だけ再生する。(魂が1つしかないラースのみ再生しない)。賢者の石を直接破壊された場合には、エンヴィーの場合は真の姿に戻った。さらに、(人間ベースでない場合に)その黒服も身体の一部であり、傷つくと再生する。1つの容れ物に多数の魂を内包するといった特質から、独特の気配を放つ事が特徴であり、この気配は普通の人間には関知できないものの、動物やそれらと合成されている一部の完成度の高い合成獣、「気」の流れを感知する術を体得したシンの王族や護衛といった、気配を読む事に長けた存在にはそれを察知され、身を隠しても居場所を気取られてしまう。
生まれてから既に完成した人格、豊富な知識を備え、創造主への愛情として基本的に「父」のために行動する。ただし、グリードのように、与えられた業に忠実であるがために離反する者もいる。また、ホムンクルスを優れた存在と見なし、人間に対して優越感を持っていることも特徴。
ホムンクルスの製造方法は作中で示された物に関しては大きく2つに分かれ、基本的には「父」が自らの体内で造り出すパターンと、賢者の石を生身の人間に注入して造り出すパターンがある。後者のような人間ベースのホムンクルスは、優れた身体能力や固有能力を問題なく有しているが、人間同様に成長・老化していき、特にラースに関しては老化による身体能力の衰えがみられる。また、ホムンクルスの特徴の一つである基盤模様がない。ただ、多くの人間は賢者の石が注入されるとその高エネルギーに耐えられずに死んでしまうため、稀な存在である。
不死の軍団
セントラルの地下施設で大量生産された量産型ホムンクルスの総称。他のホムンクルス同様高い身体能力と再生能力を有すが、知能は低い。成人男性の様な体つきをしているが、体と顔に基盤の様な模様があり眼球も額の部分に1つしかない。マスタング達がセントラルシティで決起したのを受け、軍幹部の1人が独断で魂を定着させ目覚める。が直後に幹部を食い殺し暴走、大群で敵味方の区別なく襲いかかる。
生体錬成
人体の構造を理解し、損傷箇所を錬成によって治癒する錬金術。「医療錬金術」とも呼ばれる高度な分野。人体錬成や合成獣と重複する部分もあるが、こちらは禁止行為にはなっていない。
合成獣(キメラ
2種類以上の生物を対価に錬成し、合成された生物。錬金術の分野では合成獣理論などと呼ばれることがある。生体錬成と同じく禁忌でも「人を造るべからず」に違反するわけでもないが、原理上、人間を対価にすることも可能であり、その場合には「人を造るべからず」に抵触する。
一方でアメストリス国軍で密かに研究され、一定の成果を得ている。人と動物との合成獣に関しては、完成度の高い合成獣になるほど、外見に人よりも獣の特徴が強く出た例から、人の姿を保った外見となっていき、最終的には人間態からに獣人態へと自由に変身する、人間の外見と獣の攻撃力とを両立したものが完成例として確立、中央軍においてはこれらのか変身する合成獣によって、極秘で部隊が構成されている。
賢者の石
「等価交換」の原則などを無視して錬成が可能になる幻の術法増幅器。使用する場合には錬成陣すら不要となる。また、その形状も石(固体)とは限らず、「大エリクシル」「第五実体」など、様々な別称が存在する(赤色なのは共通)。基本的な設定は一般的な賢者の石の設定に準じている。
その正体は複数の生きた人間を対価に錬成される、魂が凝縮された高密度のエネルギー体。本物は壊れることの無い完全な物質とされる。10人程度でも作製できるが、その場合などは不完全であり、一定以上に使えば簡単に壊れてしまう。作中、不完全・未完成・類似品など多くが登場するが、本物と呼べる物は存在しない(「父」とホーエンハイムが持つ物も、使用すれば消耗する不完全な代物である)。ホムンクルスの核として使われている石も不完全なものである。
錬成には、円と五角形を組み合わせた錬成陣を用い、五角形の頂点に対価=人間が配置され、魂のみが分離され賢者の石として錬成される。より大きな錬成陣を用いる際には、五角形の頂点により強大な対価=エネルギーが必要になるため、陣内部で対価となる人間の他に、大多数の人間の強い憎悪と悲しみのエネルギーが定着した『血の紋』が、五角形の頂点に刻まれる。

アメストリス国[編集]

国家錬金術師
アメストリスの国家資格、及びその資格を持つ錬金術師。国より多大な支援を受けることが可能となるが、様々な義務も負う。現在までの資格収得者の総計は200人程だが、後述する理由により現在も資格を保有している者はずっと少ないと思われる。
大総統府直属の機関によって管理され、その地位は軍部の少佐にも相当する。国家錬金術師になれば、その証である二つ名銀時計(大総統紋章に六芒星をあしらったもの。身分証明になり、各種特権を享受する際にも必要)が与えられ、以下のような様々な特権を国家より与えられる。
  • 年間数千万センズの研究費の支給
  • 各種、特殊文献の閲覧許可
  • 鉄道や国が経営するホテルなどの国家施設を優先的に利用が可能
  • 軍部少佐相当官の地位
    (国家錬金術師である事とは別に軍に所属しており、中佐以上の地位を得ていれば、この限りではない)
ただし、国家錬金術師資格試験という厳しい試験(筆記・精神鑑定・実技)を合格しなければ得られない超難関の資格であり、さらに合格しても1年毎の査定(研究成果のレポートと実技。軍に所属するものは日々の軍務・戦功などを評価)に合格しなければ資格を剥奪されるという厳しい内容である。さらに以下のような三大制限が課せられる。
人を造るべからず
一般に禁忌に準じた項目と認識されているが、実情は戦闘に優れた人間を造り出すことで私設軍隊を持ち、国を脅かさないようにするため。軍部で密かに研究され、特に人と獣の合成獣において一定の成果を得ている。
金を造るべからず
貨幣価値の暴落によるインフレなど、経済混乱を引き起こさないようにするため。金だけではなく、貴金属も含まれる。
軍に忠誠を誓うべし
正式な軍人になる訳ではないが、実質的な軍属となるため。非常事態には軍に召集され、人間兵器として戦場に立つという義務も含まれる。イシュヴァール内戦に参加して資格を返上した者もいる。
また、必然的にその研究は軍のために使われるので、錬金術師の指針である「錬金術師よ大衆のためにあれ」に反し、一般人には「軍の狗」と蔑まれることもある。
国、ひいては軍部にとって有益な錬金術師を確保するため、ブラッドレイによって創設される。ただし、実際には、ホムンクルス達の目的のために、優秀な錬金術師を把握しておくという意味を持ち、その最終選定はプライドとブラッドレイの相談によって決まる。
軍部(アメストリス国軍)
大総統を頂点とするアメストリスの軍隊。アメストリスは軍部が議会・裁判所を掌握し軍事政権を敷いているため、トップの大総統府は事実上の政府である。それ故に、その長である大総統の地位は国家元首に等しい。
組織形態として、中央(セントラル)に本部を持ち、東西南北にそれぞれ司令部を置いて国の防衛に当たっている。また、警察権も憲兵として軍部が持ち、憲兵司令部が各地方司令部と同列に扱われている(ただし、一般の憲兵は軍の下位組織の扱いである)。また、重要拠点においてはブリッグズ要塞のように、地方司令部より独立していると思われるような形態を持つ。そして、それらを全て束ねる軍の最高機関として大総統府が存在する。士官学校や国の各錬金術師機関も大総統府直属の扱いとなっている。
軍の階級は順に、大総統/将官)/佐官)/尉官)/准士官)/下士官曹長軍曹伍長)となっている。各組織の総司令官は将官クラスの階級が担う。東方司令部のグラマン中将のように、各部署にある程度の裁量権を認めているところもあれば、ブリッグズ要塞のオリヴィエ少将のように司令官を頂点とする徹底したトップダウン的な形態を成すものもあり、組織の形状については各支部の司令官に任されているようである。また、イシュヴァール戦でキンブリーが「自らの意思で軍服を着た」と言っていることから、兵士の徴募制度は志願制のようである。
物語の舞台は産業革命期をモデルとしているが、軍が使う武器には主に第二次世界大戦後期のドイツ国防軍の制式兵器のMP40対戦車砲等やベトナム戦争初期のアメリカ軍をモデルにしたと思われる物が登場し、歩兵砲兵が主力兵力である。また、主力といえる程ではないがIV号戦車をモデルにした戦車なども登場し、それに対して航空兵力は飛行機が発明されていないために存在せず、気球での写真偵察が細々と行われているのみである。
軍装は青色を基調とする。一般憲兵は黒色であるが、憲兵司令部に務める士官クラスの軍人は青色(腕章を着用)である。また、地域によって微妙な差異が見られる。
アメストリス国そのものがホムンクルス達の目的に沿って建国され、現在の国家体制もホムンクルス(ラース)であるブラッドレイによって、軍事国家化、より中央集権的な体制へと編成したものである。また同時に軍事力の強化と対外侵略を繰り返して領土を拡大した経緯がある。現在は隣国と小競り合いが絶えないとはいえ、対外的には比較的安定しており、軍部の主な役割は国内の治安維持となっている。
軍上層部はホムンクルス達の策略に咬んでいるとはいえ、ほとんどの軍人は国の為に働いている。軍部の横暴・不正とそれに対する国民の不満が時折描写されるものの、総じて国民はその国政を受け入れている。
イシュヴァールの内乱 / イシュヴァール殲滅戦
物語が始まる13年前(1901年)にイシュヴァール地方で起こったイシュヴァール人による内乱。ある軍将校が、イシュヴァール人の少女を撃ち殺した事件が発端とされる。
当初、軍部は通常の内乱鎮圧と同じ扱いで対処していたが、1人でアメストリス兵10人に匹敵すると言われる精強なイシュヴァラ教の武僧や、アメストリスの弱小化を狙う隣国アエルゴによる秘密裏の支援等で非常に長引き、その結果、1908年に国家錬金術師を投入しての殲滅戦へと移る。最終的にイシュヴァール全土は完全に軍の管理下に置かれる。
その目的においてイシュヴァール人の全滅が目的であるものの、一部は逃げ出すことに成功しており、アメストリス各地でスラムを形成したり、遺跡や山間部に隠れ住んでいる。また、内乱中は軍服用の羊毛の産地ということで、リゼンブールがテロの被害を受けており、イシュヴァール地方外にも広がりがあった。
ホムンクルスたちの計画である『血の紋』を刻むための一環であり、少女を撃ち殺した軍将校とはエンヴィーが化けたものだった。
ウィンリィの両親の死亡や「傷の男」の復讐、殲滅戦にまつわる軍部や国家錬金術師の話、またホムンクルスの目的など、時系列的には過去の話だが、物語に対する影響力が大きい出来事である。
国土錬成陣
アメストリス国の円形の国土を利用して、一定の地域で大多数の人々の死を引き起こすことで、発生した強大な憎悪と悲しみのエネルギーが根を下ろし刻まれる『血の紋』と、各地に刻まれた複数の血の紋をつなぐ地下深くに掘られたトンネルとによって構成された、巨大な賢者の石の錬成陣。
ホムンクルス達が建国と同時に作り始めた物で、むしろ国土錬成陣を作るためにアメストリスを建国したと言っても過言ではない。トンネル自体はプライドとスロウスが管轄し、他のホムンクルス達が戦争や内乱を起こして、血の紋に必要な大量の人の死を巧みに用意していた。
ブリッグズ編にて、スロウスがついにトンネルを完成させ、最後の交点での血の紋もプライドの命令を受けたキンブリーによって用意され、錬成陣は完成してしまう。発動させる条件として天体の動きが関係しており、発動条件を満たす日を「約束の日」と呼ぶ。
逆転の錬成陣
ホムンクルスの計画している国土錬成陣の発動に伴い作用する、カウンター効果をもたらす錬成陣。錬金術に錬丹術を組み込むことにより完成する錬成陣であり、それら2つを同時に習得しているホーエンハイムと「傷の男」の兄が、それぞれ研究によって導き出したもの。
錬成陣の基本的な原理・構造は賢者の石の陣と同じく、円と五角形を組み合わせた陣と円周上の5つの頂点に配置される人の命を利用したものだが、こちらの陣は頂点のポイントから伸びるエネルギーが中央の一点を封じ込めるような五角形を形成した構造となっている事が特徴。「約束の日」による国土錬成陣発動に向けて、ホーエンハイムによるアメストリス国土全体を利用したこの陣の形成が進められており、円周上の=アメストリス国境付近に刻まれるべきポイントのエネルギーに関しては、ホーエンハイムが研究から導き出した該当する地点に自身の賢者の石を埋め込むことにより用意されている。
センズ
アメストリスの通貨。1センズあたり現実世界における1円とほぼ同じ価値。
大陸暦
アメストリスで(ひいては物語で)使われている紀年法。物語開始時点で1914年。この作品が産業革命期をモチーフにしているという点で見ると、おおよそ西暦に対応している。

その他用語[編集]

機械鎧(オートメイル)
この世界特有の義肢。神経系と直接接続することによって普通の手足と同じように動かすことができ、筋電義手に近い。銃器などを内蔵した戦闘用の物も存在する。
この世界ではポピュラーな物であるが、普通の義肢も存在する。機械鎧着用の際にはかなりの激痛を伴う接続箇所の手術をする必要があり、リハビリには長期間を必要とする(ピナコは「まともに動けるようになるまで3年」と言っている)。また、接続の際にも若干の痛みを伴う。手術や機械鎧本体が高価であることなどから、例え便利であっても従来の義肢を使う者も多い。しかし、隣国との国境戦争や内乱などにより需要は高く、特にイシュヴァール内乱が起こった際多くの負傷者が出た為機械鎧の需要が拡大した。ラッシュバレーはこの時に義肢技術を発達させ急速に大きくなった為「にわか景気の街」と呼ばれている。
技師の個性や義肢としての役割以外の目的を求める物、また使用場所に合わせて改造した物や武器を内蔵した物など、作中では多種多様な機械鎧が登場する。全身甲冑のアルが機械鎧のフル装備だと思われたことがある。実際には人工臓器などの機能は不可能であり、また、中枢神経につなぐこともできない。
真理 / 真理の扉
認知外領域に浮かんでいる扉、もしくはこの空間その物を指す。人体錬成を行うとこの前に飛ばされる。
真っ白な空間にある扉で、表面にセフィロトの樹と思わしき彫刻がなされている(これは入る人により異なるらしい)。扉の中には未だ人が到達していない高度な知識も含めたあらゆる知識が存在しており、通行料を払うことでそれに見合った量の知識を得られる。
扉の前に透明人間のようなモノがおり、人体錬成を行いやってきた者はまずこれと対面することになる。会話の後、真理の扉が開き、中から確固たる形状を持たないいくつもの腕や目を持ったモノが現れ、術者を扉の中に引き込んでしまう。その後、術者は真理を垣間見ることができるが、見た分に見合った通行料として身体の一部もしくは全てを、その透明な存在に持っていかれてしまう(鋼の錬金術師の主要な登場人物の「真理」も参照のこと)。
「父」が作成を試みて失敗している(擬似・真理の扉。詳しくは鋼の錬金術師の主要な登場人物#ホムンクルスのグラトニーも参照)。擬似・真理の扉は現実と真理の狭間に繋がっており、本来の真理の空間とは違い扉は無くひたすら暗い空間と血の海が広がっている。
東の賢者・西の賢者
それぞれアメストリス国とシン国に伝わる伝承の人物。それぞれはあくまで個別の伝説に過ぎないが、共通点が多く、両方共に滅んだクセルクセスからやってきた金髪・金目の人物とされている。東の賢者はアメストリスに錬金術の技術を伝え、現在の錬金術の基礎理論を作る。西の賢者もシンに錬金術を伝えるが、古来の錬丹術と合わせることで医療に特化した現在の錬丹術の基礎を作る。アメストリス建国の話やホーエンハイムの台詞より、東の賢者とはホムンクルス達の「父」であり、西の賢者とはホーエンハイムであると推測できる。
約束の日
ホムンクルスらが国土錬成陣を発動可能な日であり、彼らの計画の最終段階。逆にこれを阻止しようと行動するエドらの合言葉ともなっている。

舞台設定[編集]

アメストリス (Amestris)[編集]

この物語の舞台となる国。1558年頃に建国される。現在はほぼ円形に近い形をしており、中央と東西南北の5つのエリアが存在する。

大陸の内陸部に位置し、東西南北それぞれにシン、クレタ、アエルゴ、ドラクマという国と隣接する。ただ、シンとの間には東の大砂漠があるため、厳密に隣接しているとは言い難い。

「アメストリス」と言う国名の由来は実在した人物で、紀元前ペルシアの王クセルクセスの后アメストリスから取られている。また、作中に出てくる「クセルクセス」はこの王の名前が由来である。

主要な機関はセントラルに一極集中している。また、交通通信網として、電話回線と鉄道網が整備されている。 マスメディアとして、ラジオ放送と新聞がある。

中央(セントラル)[編集]

セントラルシティ (Central City)
アメストリスの中枢都市。大総統府、錬金術研究所、軍法会議所、憲兵司令部など、国家の中枢機関が集中している。
大総統府
アメストリス国軍の最高機関で、事実上の官邸
その地下は「父」が居る地下施設中枢となっている(つまり、ホムンクルス達の拠点でもある)。
国立中央図書館
国内最大の蔵書量を誇る図書館で、いくつもの分館がある。第一分館はラストに放火され全焼。
第三研究所
軍の錬金術研究機関の一つ。地下道があり、大総統府地下に通じると推測される。ラースが誕生した場所でもある。
第五研究所
軍の錬金術研究機関の一つ。表向きは閉鎖されている。管理責任者はグラン准将。
中央刑務所に隣接し、そこから運ばれた死刑囚やイシュヴァール人を使って賢者の石の錬成などの実験を行っていた。なお、この研究所は守護していた「スライサー」、「バリー・ザ・チョッパー」とエドとアルが戦った後、ラストとエンヴィーによって爆破された。
中央刑務所
第五研究所の隣に位置する刑務所。キンブリーが収監されていた。
地下施設
正式名称不明。ホムンクルスの創造主である「父」の住処。
セントラル地下に存在し、その中枢は大総統府の地下付近にあたる。入り口はセントラル各所にあるものと推測される。市内の入り口は大量の合成獣で守られている。
カナマ
セントラルシティ近郊にあるスラム。近くに森があり一時ヴァン・ホーエンハイムが隠れ住んでいた。

東部[編集]

イーストシティ (East City)
東部の中心都市。東方司令部所在地。
リオール (Reole)
教主コーネロが不完全な賢者の石を使った「奇跡の業」で信者を集め、レト教という新興宗教を起していた。エドによりイカサマがばれて、その後「リオールの暴動」が起き町は壊滅状態となる。暴動鎮圧後は住民によって町の復興が行われている。
ユースウェル (Youswell)
炭鉱町で、東の大砂漠とも隣接する通称「東の終わりの町」。「ユースウェル炭鉱」がある。ヨキ中尉(当時)の圧政に苦しんでおり町には活気がなかったが、エドの活躍により炭鉱の運営権が工夫達に渡りヨキは更迭。その後町には活気が戻り人通りも多くなっていた。
ニューオプティン
ハクロ少将が勤めていた軍の支部がある。
ハイドウ村
軍から逃亡したマルコーが身を潜めていた村。
リゼンブール (Resembool)
エドとアルの生まれ故郷で、牧羊が盛んな小さな村。イシュヴァール内乱時は、軍服用羊毛の産地としてテロに遭い、駅前が焼き払われた。春には駅周辺で春の羊祭りが開催される。
イシュヴァール (Ishval)
正確にはイシュヴァール地方。元々イシュヴァール人の住む土地で、彼らの信仰するイシュヴァラ教を認める条件でアメストリスに併合される。後に、イシュヴァールの内乱が起こり殲滅戦によって多くのイシュヴァール人が殺され、町や村は破壊しつくされた。現在は軍の監視下で外部とは遮断された閉鎖状態に置かれている。

南部[編集]

サウスシティ (South City)
南部の中心都市。南方司令部所在地。
ラッシュバレー (Rush Valley)
機械鎧技師の聖地。東部の内乱時に義肢技術を発達させて大きくなり「にわか景気の街」とも呼ばれる。
サウスフッド (South hood)
ラッシュバレーと隣接している町。
ダブリス (Dublith)
南部の避暑地で、カウロイ湖という観光名所がある。イズミとシグが営む肉屋、グリードのデビルズネスト(当時)がある。
カウロイ湖
ダブリスの近くにある大きな湖。湖の真ん中にはかつてエルリック兄弟が修行したヨック島、という船でしか行けない島がある。

北部[編集]

ノースシティ (North City)
北部の中心都市。北方司令部所在地。
ブリッグズ / ブリッグズ山
アメストリスの最北部に位置する山脈。ドラクマとの国境線にあたり、「天険」とも呼ばれる。軍の主要拠点として「ブリッグズ要塞」がある。
バズクール
かつて炭鉱で栄えた町。炭鉱の閉山に伴い現在は人は住んでおらず、ゴーストタウンと化している。

その他の国[編集]

シン (Xing)
アメストリスの東に位置する国。50以上の少数民族を皇帝が治めている。モデルは中国の清朝
「錬丹術」という独自の医療方面に特化した錬金術が発達している。
なお、日本版でシン国の者と分類される登場人物は、片言で語尾などが片仮名表記になるのが特徴。一方で彼らのみでの会話の際に吹き出しの文字が横向きになるが、このときの言語がシン語と思われる。シン語の文字には漢字が用いられている。
クレタ (Creta)
アメストリスの西に位置する国。アメストリスと小競り合いが絶えず、国境付近で度々戦闘を行い多数の死者が出ている。
アエルゴ (Aerugo)
アメストリスの南に位置する国。アメストリスと小競り合いが絶えず、たびたび戦闘を行っている。イシュヴァール内乱の際にはイシュヴァール人に武器援助していた。ケイン・フュリーの赴任地での国境紛争の相手国。
ドラクマ (Drachma)
アメストリスの北に位置する国。モデルは不明だが、軍服は旧ソ連の物と形状が似ている。
「大国ドラクマ」とも呼ばれ、アメストリスとは不可侵条約を結んでいるが、一触即発の状態。国境線上にあるブリッグズ山脈と、ブリッグズ要塞の為に侵攻できないだけで、機があればアメストリスへ侵攻しようと虎視眈々と狙っている。
キンブリーに唆されて、オリヴィエがブリッグズを離れた隙を狙い侵攻するも無残な結果と終わる。
クセルクセス/クセルクセス遺跡 (Xerxes)
アメストリス-シン間、東の大砂漠の中にかつて栄えていた王国。「一夜で滅んだ」という伝説がある。
現在は遺跡となっているが、市街地がオアシスの代わりとなっており、また、内乱から逃れたイシュヴァール人も住み着いていた。

以上で作品の核心的な内容についての記述は終わりです。

書誌情報[編集]

ガンガンコミックススクウェア・エニックス)より発刊(一部除く)

コミックス[編集]

コミックス 発売 初版発行 ISBNコード
鋼の錬金術師 1 2002年1月 2002年2月22日付 ISBN 4-7575-0620-1 / ISBN 978-4-7575-0620-6
鋼の錬金術師 2 2002年5月 2002年6月22日付 ISBN 4-7575-0699-6 / ISBN 978-4-7575-0699-2
鋼の錬金術師 3 2002年9月 2002年10月22日付 ISBN 4-7575-0791-7 / ISBN 978-4-7575-0791-3
鋼の錬金術師 4 2003年1月 2003年2月22日付 ISBN 4-7575-0855-7 / ISBN 978-4-7575-0855-2
鋼の錬金術師 5 2003年6月 2003年7月22日付 ISBN 4-7575-0966-9 / ISBN 978-4-7575-0966-5
鋼の錬金術師 6 2003年10月 2003年11月22日付 ISBN 4-7575-1047-0 / ISBN 978-4-7575-1047-0
初回限定特装版(SEコミックスプレミアム)
ISBN 4-7575-1048-9 / ISBN 978-4-7575-1048-7
鋼の錬金術師 7 2004年3月 2004年4月22日付 ISBN 4-7575-1165-5 / ISBN 978-4-7575-1165-1
初回限定特装版(SEコミックスプレミアム)
ISBN 4-7575-1148-5 / ISBN 978-4-7575-1148-4
鋼の錬金術師 8 2004年7月 2004年8月22日付 ISBN 4-7575-1230-9 / ISBN 978-4-7575-1230-6
鋼の錬金術師 9 2004年11月 2004年12月22日付 ISBN 4-7575-1318-6 / ISBN 978-4-7575-1318-1
鋼の錬金術師 10 2005年3月 2005年4月11日付 ISBN 4-7575-1386-0 / ISBN 978-4-7575-1386-0
鋼の錬金術師 11 2005年7月 2005年8月22日付 ISBN 4-7575-1496-4 / ISBN 978-4-7575-1496-6
鋼の錬金術師 12 2005年11月 2005年12月22日付 ISBN 4-7575-1573-1 / ISBN 978-4-7575-1573-4
初回限定特装版(SEコミックスプレミアム)
ISBN 4-7575-1549-9 / ISBN 978-4-7575-1549-9
鋼の錬金術師 13 2006年3月 2006年4月22日付 ISBN 4-7575-1638-X / ISBN 978-4-7575-1638-0
初回限定特装版(SEコミックスプレミアム)
ISBN 4-7575-1619-3 / ISBN 978-4-7575-1619-9
鋼の錬金術師 14 2006年7月 2006年8月22日付 ISBN 4-7575-1719-X / ISBN 978-4-7575-1695-9
初回限定特装版(SEコミックスプレミアム)
ISBN 4-7575-1695-9 / ISBN 978-4-7575-1695-3
鋼の錬金術師 15 2006年11月 2006年12月22日付 ISBN 4-7575-1812-9 / ISBN 978-4-7575-1812-4
鋼の錬金術師 16 2007年3月 2007年4月22日付 ISBN 4-7575-1965-6 / ISBN 978-4-7575-1965-7
鋼の錬金術師 17 2007年8月 2007年9月11日付 ISBN 4-7575-2064-6 / ISBN 978-4-7575-2064-6
鋼の錬金術師 18 2007年12月 2008年1月22日付 ISBN 4-7575-2175-8 / ISBN 978-4-7575-2175-9
初回限定特装版(SEコミックスプレミアム)
ISBN 4-7575-2127-8 / ISBN 978-4-7575-2127-8
鋼の錬金術師 19 2008年3月 2008年4月22日付 ISBN 4-7575-2237-1 / ISBN 978-4-7575-2237-4
鋼の錬金術師 20 2008年8月 2008年9月22日付 ISBN 4-7575-2353-X / ISBN 978-4-7575-2353-1
鋼の錬金術師 21 2009年1月 2009年2月22日付 ISBN 4-7575-2439-0 / ISBN 978-4-7575-2439-2
鋼の錬金術師 22 2009年4月 2009年5月22日付 ISBN 4-7575-2538-9 / ISBN 978-4-7575-2538-2
鋼の錬金術師 23 2009年8月 2009年8月12日付 ISBN 4-7575-2602-4 / ISBN 978-4-7575-2602-0
鋼の錬金術師 24 2009年12月 2009年12月22日付 ISBN 4-7575-2742-X / ISBN 978-4-7575-2742-3

ガイドブック[編集]

ガイドブックなど 発売 初版発行 ISBNコード
鋼の錬金術師 パーフェクトガイドブック 2003年11月29日 2003年12月19日付 ISBN 4-7575-1092-6 / ISBN 978-4-7575-1092-0
鋼の錬金術師 パーフェクトガイドブック2 2005年4月29日 2005年5月19日付 ISBN 4-7575-1426-3 / ISBN 978-4-7575-1426-3
鋼の錬金術師 パーフェクトガイドブック3 2009年10月10日 2009年10月10日付 ISBN 978-4-7575-2713-3
鋼の錬金術師 ハガレン研究所DX 2004年9月30日 2004年10月21日付 ISBN 4-7575-1270-8 / ISBN 978-4-7575-1270-2
鋼の錬金術師 キャラクターガイド 2009年5月29日 2009年6月19日付 ISBN 978-4-7575-2574-0
TV鋼の錬金術師FULLMETALALCHEMIST ポストカードブック 2009年12月22日付 ISBN 978-4-7575-2741-6

アニメ[編集]

鋼の錬金術師
詳細は 鋼の錬金術師 (アニメ) を参照
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST

ゲーム[編集]

時期によって設定が異なるため、分けて説明する。

2003年から2005年[編集]

傾向としては原作よりもアニメ(2003年)のストーリー展開や設定に沿っている(「赤きエリクシルの悪魔」や、もう1つの劇場版と宣伝された「神を継ぐ少女」など)。しかしながら、当初アニメ版のハイドウ村(マウロのいた村)からセントラルシティへ向かう途中の話とされた初作「翔べない天使」が、後に「鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女」予約特典ブックレット「PS2鋼の錬金術師大全」で原作の第9話と第10話の間(同じハイドウ村からセントラルシティへ向かう途中である)と説明されたように、時期によって説明が異なる場合もある。

ゲームオリジナルキャラクターに関しては、上記のように傾向として2003年のアニメ版に沿うため「鋼の錬金術師の登場人物一覧 (アニメ)」を参照のこと。

  • 鋼の錬金術師 翔べない天使(2003年PS2スクウェア・エニックス
  • 鋼の錬金術師2 赤きエリクシルの悪魔(2004年、PS2、スクウェア・エニックス)
  • 鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女(2005年、PS2、スクウェア・エニックス)
  • 鋼の錬金術師 ドリームカーニバル(2004年、PS2、バンダイ
  • 鋼の錬金術師 迷走の輪舞曲(ロンド)(2004年、GBA、バンダイ)
  • 鋼の錬金術師 想い出の奏鳴曲(ソナタ)(2004年、GBA、バンダイ)
  • 鋼の錬金術師 デュアルシンパシー 二人の絆(2005年、DS、バンダイ)

全年齢対象が多いが『鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女』のみCERO12(12歳以上対象)指定となっている。

2009年以降[編集]

「暁の王子」「黄昏の少女」は前・後編。エルリック兄弟が北部へ向かう(原作16巻)直前のストーリー。

  • 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST -暁の王子-(2009年8月13日発売、Wii、スクウェア・エニックス)
  • 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST -黄昏の少女-(2009年12月10日発売、Wii、スクウェア・エニックス)
  • 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 背中を託せし者(2009年10月15日発売、PSP、バンダイ)
  • 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 約束の日へ(2010年5月20日発売、PSP、バンダイ) 

全年齢対象の多かった前作に比べて、CERO:B以上のものが多くなった。また、5月発売予定の「約束の日へ」はCERO:C(15歳以上対象)区分。

小説[編集]

ノベライズ[編集]

  • 鋼の錬金術師1 砂礫の大地(著者:井上真)
  • 鋼の錬金術師2 囚われの錬金術師(著者:井上真)
  • 鋼の錬金術師3 白い花の舞う谷(著者:井上真)
  • 鋼の錬金術師4 遠い空の下で(著者:井上真)
  • 鋼の錬金術師5 それぞれの絆(著者:井上真)
  • 鋼の錬金術師6 新たなはじまり(著者:井上真)

ゲームノベルズ[編集]

  • 鋼の錬金術師 翔べない天使(著者:井上真)
  • 鋼の錬金術師2 赤きエリクシルの悪魔(著者:映島巡)
  • 鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女(著者:映島巡)


ドラマCD[編集]

コミックCDコレクション[編集]

  • 鋼の錬金術師 Vol.1 砂礫の大地 - 本作の声優はエドワード役を皆川純子、アルフォンス役を日下ちひろが担当している。
  • 鋼の錬金術師 Vol.2 偽りの光 真実の影
  • 鋼の錬金術師 Vol.3 咎人たちの傷跡

スペシャルドラマCD[編集]

  • 鋼の錬金術師 霧のオグターレ 前編(月刊少年ガンガン2004年4月号付録)
  • 鋼の錬金術師 霧のオグターレ 後編(月刊少年ガンガン2004年5月号付録)
  • 鋼の錬金術師 天上の宝冠 前編(月刊少年ガンガン2004年11月号付録)
  • 鋼の錬金術師 天上の宝冠 後編(月刊少年ガンガン2004年12月号付録)

ラジオ[編集]

詳細は 鋼の錬金術師 (ラジオ) を参照

その他のメディアミックス[編集]

超こち亀
こちら葛飾区亀有公園前派出所の連載30周年を記念して発行された本。この中で荒川弘が1Pの作品を寄稿している。
エルリック兄弟が登場し、「錬金術とは何か?」を懇々と説明するエドと、錬金術で金を出して欲しいとせがむ両津勘吉との会話が描かれている。

実写映画 2017年に公開された。前年5月24日に明らかになった。潮田渚が出演した

作品の評価など[編集]

  • 2004年 平成16年度(第8回)文化庁メディア芸術祭 漫画部門審査委員会推薦作品(マンガ部門 / ストーリーマンガ)
  • 2006年 文化庁メディア芸術祭10周年記念アンケート企画 日本のメディア芸術100選 マンガ部門2000年代1位、総合4位
  • 2007年 平成19年度(第11回)文化庁メディア芸術祭 漫画部門審査委員会推薦作品(マンガ部門 / ストーリーマンガ)

脚注[編集]

外部リンク[編集]

テンプレート:鋼の錬金術師 テンプレート:月刊少年ガンガン連載中

小学館漫画賞少年向け部門
第48回 平成14年度
金色のガッシュ!!
雷句誠
第49回 平成15年度
鋼の錬金術師
荒川弘
焼きたて!!ジャぱん
橋口たかし
第50回 平成16年度
BLEACH
久保帯人
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