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(かた、英:shoulder)とは、

  • 人の胴体に接続する部分の上部、および、そこからの付け根にかけての部分。
  • 動物の前肢が胴体に接続する部分の上部。

概説

肩は、運動器としてとらえると、ヒトのさまざまな関節のなかでもっとも複雑な動きをする関節だと知られている[1]。 「肩」は(医学的見ると)、広義の肩である肩複合体(胸骨、鎖骨、肩甲骨、肋骨、上腕骨から構成される複合体)を指す場合と、(狭義に)その肩複合体の一部である肩甲骨と上腕骨の関節(肩甲上腕関節)に限定して指す場合がある[2]

実際的には(たとえば人々が「肩」の不調などを訴える時、医療やスポーツ医学などで「肩」の治療を行う場合など、「肩」がテーマになっている時)その「肩」はほとんどの場合、(たとえ一般人は理解・自覚できていなくても、実際には)広義の肩複合体が関係している。

肩複合体は、胸骨・鎖骨・肩甲骨・肋骨・上腕骨から構成される複合体であるが、特にポイントとなることは、 (人体の背中側で)スライド運動をする肩甲骨と、その肩甲骨の端に位置する球関節(肩甲上腕関節)が組み合わさった構造を持っている、ということである。

その結果、運動器としての肩は、回転(外転内転)、旋回外旋内旋、上方回旋、下方回旋)、挙上、下制(引き下げ)、牽引(前方牽引、後方牽引)、屈曲(関節屈曲、水平屈曲)、伸展(関節伸展、水平伸展)などの複雑な動作が可能である。また、多くの筋肉から構成されており、強い力を出すことができる。

頂上より少し下がった平らな部分を山の肩、瓶の肩などと呼ぶことがある。

デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けていると、肩付近の筋肉に不快感や痛みを訴える肩こりの症状が現れやすい。広く、肩もみ、肩のマッサージなどをして改善がはかられている。「肩こり」という場合の「肩」には、肩複合体に加えて、大雑把に(頚部)までも含めることがある。
  1. 『学鐙』第76巻、1979、p.63
  2. 川島敏生『ぜんぶわかる 筋肉・関節の動きとしくみ事典』成美堂出版、2013、p.10-11