「北朝鮮によるミサイル発射実験 (2006年)」の版間の差分

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'''北朝鮮によるミサイル発射実験'''(きたちょうせんによるミサイルはっしゃじっけん)は、[[2006年]][[7月5日]]、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]が、[[日本海]]へ7発のミサイルを発射した事件である。
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[[スカッド]]、[[ノドン]]、[[テポドン2号]]が発射された。
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7発も、連続的に発射される例は過去になく、異例とも言える。
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==概要==
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'''表'''
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[[Image:North-Korea-missile-launch-in-20060705-ja.png|thumb|right|200px|ミサイル7発の落下地点]]
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出典:[http://www.whitehouse.gov/news/releases/2006/07/20060704-1.html White House Press Briefing]
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1発目のスカッド-Cは、午前3時32分(現地時間)に発射された。これは、ほぼ同時刻に打ち上げられている[[アメリカ]]、[[NASA]]の[[スペースシャトル]][[ディスカバリー (オービタ)|ディスカバリー]]に合わせたものだと思われる。
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最初の2発の中短距離ミサイルの試験は、続くテポドンミサイルの発射実験から注意をそらすためのおとりであったとの見方もある<ref>{{ref-en}} http://www.theage.com.au/news/national/missiles-for-beginners/2006/07/05/1151778991373.html</ref>。
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7発すべてのミサイルが、日本海に落下した。これは失敗なのか、意図的なものなのかは定かではない。
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==対応==
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===安保理===
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===日本===
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正午過ぎの記者会見で、経済制裁を含めた当面の対応を発表した。
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===アメリカ===
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アメリカの[[ジョージ・ウォーカー・ブッシュ|ブッシュ]]大統領は午後4時20分(東部標準時夏時間)頃にミサイルの発射の事情を知った{{要出典}}。
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また、この日はアメリカ時間で独立記念日であった。
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[[クリストファー・ヒル]]国務次官補は「領域に向かう用意ができている」とし、スティーブン・ハドリー大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は「挑発行動」と非難した<ref>{{ref-en}} http://www.cnn.com/2006/WORLD/asiapcf/07/04/korea.missile/index.html</ref>。
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===韓国===
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韓国の統一省は、緊急のセキュリティーミーティングを開いた
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===オーストラリア===
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また、アレクサンダー・ダウナー外務大臣は、北朝鮮との国際関係が悪化すると発言した。
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==マスコミの対応==
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===日本===
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日本のマスコミでは、朝4時頃から徐々にミサイル発射について速報で伝えた。各局、朝のニュース番組ではこのニュースを伝え続け、午前6時15分頃からの[[安倍晋三|安倍]][[官房長官]]の1回目の記者会見を中継で伝えた。その会見まで、[[NHK]]の[[おはよう日本]]等、いくつかの局が「発射されたミサイルは2発」などと報じていたが、会見を受けて3発(当時)に変更されるなど、局によって発射された弾数に違いが見られた。
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[[CNN]]のニュース映像などを取り込みながら、ニュースを報じていた[[フジテレビ]]系列の[[めざましテレビ]]では、「発射されたミサイルは3発・・4発・・・」と情報が錯綜していることを伝えていた。7時台、8時台になっても引き続いてこのニュースが報じられ、NHKでは[[純情きらり]]の放送を中止した、安倍長官の2度目会見が行われようとしているころ、再びミサイルが発射され、計6発になったとの速報が入り、大々的に報じられた。
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その後も、[[麻生太郎|麻生]]外務大臣や、[[額賀福志郎|額賀]]防衛庁長官の記者会見が行われるなどしたが、各局、お昼頃までには通常の番組編成となっていった。夕方の時間帯には、再び各局がミサイル発射のニュースを伝え、午後5時半頃には7発目のミサイルが発射されたとの速報が入り、続々と伝えられた。
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7発もの断続的なミサイル発射を受けて、民放などでは、さらなるミサイルが発射されるとの憶測が広がった。
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== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
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*[[北朝鮮によるミサイル発射実験 (1998年)]]
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*[[北朝鮮によるミサイル発射実験 (1993年)]]
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*[[朝鮮民主主義人民共和国の核実験 (2006年)]]
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== 外部リンク ==
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<!--Web上のニュース速報はすぐに消えますので、外部リンクとして相応しいかどうか検討が必要でしょう。-->
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*[http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/north_korean_missiles/ 北朝鮮ミサイル開発問題] - Yahoo!ニュース
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*[http://www.asahi.com/special/nuclear/ 北朝鮮核問題] - 朝日新聞
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*[http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4100/ 北朝鮮の核問題] - 読売新聞
 +
*[http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/northk/ 北朝鮮の動き] - 毎日新聞
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*[http://www.sankei.co.jp/special/newsspe/0031/index.htm 北ミサイル発射] - 産経新聞
 +
*[http://japanese.chosun.com/site/data/category/nkatom/nkatom-0.html 北朝鮮核問題] - 朝鮮日報
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*[http://japanese.joins.com/spc/special.php 北朝鮮核問題] - 中央日報
 +
*[http://japanese.yna.co.kr/service/default.asp?Cid=06&Ctype=N 北朝鮮] - 聯合ニュース
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* [[n:北朝鮮、ミサイル数発を発射|ウィキニュース - 北朝鮮、ミサイル数発を発射]]
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[[Category:朝鮮民主主義人民共和国の軍事|きたちようせんによるみさいるはつしやしつけん2006]]
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[[Category:2006年|きたちようせんによる]]
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[[en:2006 North Korean missile test]]
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[[fr:Crise des missiles nord-coréens de juillet 2006]]
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[[ko:2006년 조선민주주의인민공화국 미사일 발사 사건]]
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[[ms:Ujian peluru berpandu Korea Utara 2006]]

2013年12月5日 (木) 20:59時点における最新版

北朝鮮によるミサイル発射実験(きたちょうせんによるミサイルはっしゃじっけん)は、2006年7月5日北朝鮮が、日本海へ7発のミサイルを発射した事件である。

スカッドノドンテポドン2号が発射された。

7発も、連続的に発射される例は過去になく、異例とも言える。

概要[編集]

発射時刻(KST) 発射場所 タイプ 落下時刻 落下地点
1 3時33分 キテリョン スカッド-C 日本海
2 4時04分 キテリョン ノドン / スカッド 日本海
3 5時01分 ムスダンリ テポドン2号 発射の42秒後 日本海
4 7時10分 キテリョン スカッド 日本海
5 7時30分 キテリョン ノドン 7時40分 日本海
6 8時20分 キテリョン ノドン 8時30分 日本海
7 17時22分 キテリョン ノドン / スカッド 17時28分 日本海

出典:White House Press Briefing


1発目のスカッド-Cは、午前3時32分(現地時間)に発射された。これは、ほぼ同時刻に打ち上げられているアメリカNASAスペースシャトルディスカバリーに合わせたものだと思われる。

最初の2発の中短距離ミサイルの試験は、続くテポドンミサイルの発射実験から注意をそらすためのおとりであったとの見方もある[1]

7発すべてのミサイルが、日本海に落下した。これは失敗なのか、意図的なものなのかは定かではない。

対応[編集]

安保理[編集]

安保理は、ミサイル発射を受けて、北朝鮮非難決議採択。

日本[編集]

安倍官房長官(当時)および、額賀防衛庁長官(当時)は、発射後に警戒態勢とした。また、首相官邸で安全保障会議が行われた[2]

内閣官房長官が「北朝鮮からの弾道ミサイル又は何らかの飛翔体発射について」との声明を緊急に発表。毅然とした対応を発表するとした[3]

正午過ぎの記者会見で、経済制裁を含めた当面の対応を発表した。

7月5日万景峰号(マンギョンボン号)が新潟西港に入港を予定していたが、この影響でしばらく沖合2kmの場所で停泊していた[4]

午後になり、希望者の下船のため接岸したが、貨物のやり取りは認められず、そのまま北朝鮮に向けて出航した。

アメリカ[編集]

アメリカのブッシュ大統領は午後4時20分(東部標準時夏時間)頃にミサイルの発射の事情を知った要出典

また、この日はアメリカ時間で独立記念日であった。

クリストファー・ヒル国務次官補は「領域に向かう用意ができている」とし、スティーブン・ハドリー大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は「挑発行動」と非難した[5]

韓国[編集]

韓国の統一省は、緊急のセキュリティーミーティングを開いた [6]

オーストラリア[編集]

オーストラリアのジョン・ハワード首相は「極めて挑発的である」とオーストラリア放送協会の番組内で非難した [7]

また、アレクサンダー・ダウナー外務大臣は、北朝鮮との国際関係が悪化すると発言した。

マスコミの対応[編集]

日本[編集]

日本のマスコミでは、朝4時頃から徐々にミサイル発射について速報で伝えた。各局、朝のニュース番組ではこのニュースを伝え続け、午前6時15分頃からの安倍官房長官の1回目の記者会見を中継で伝えた。その会見まで、NHKおはよう日本等、いくつかの局が「発射されたミサイルは2発」などと報じていたが、会見を受けて3発(当時)に変更されるなど、局によって発射された弾数に違いが見られた。

CNNのニュース映像などを取り込みながら、ニュースを報じていたフジテレビ系列のめざましテレビでは、「発射されたミサイルは3発・・4発・・・」と情報が錯綜していることを伝えていた。7時台、8時台になっても引き続いてこのニュースが報じられ、NHKでは純情きらりの放送を中止した、安倍長官の2度目会見が行われようとしているころ、再びミサイルが発射され、計6発になったとの速報が入り、大々的に報じられた。

その後も、麻生外務大臣や、額賀防衛庁長官の記者会見が行われるなどしたが、各局、お昼頃までには通常の番組編成となっていった。夕方の時間帯には、再び各局がミサイル発射のニュースを伝え、午後5時半頃には7発目のミサイルが発射されたとの速報が入り、続々と伝えられた。

7発もの断続的なミサイル発射を受けて、民放などでは、さらなるミサイルが発射されるとの憶測が広がった。

脚注[編集]

  1. テンプレート:ref-en http://www.theage.com.au/news/national/missiles-for-beginners/2006/07/05/1151778991373.html
  2. テンプレート:ref-ja http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060705i104.htm
  3. テンプレート:ref-ja http://www.kantei.go.jp/jp/tyokan/koizumi/2006/0705seimei.html
  4. テンプレート:ref-ja http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060705i104.htm
  5. テンプレート:ref-en http://www.cnn.com/2006/WORLD/asiapcf/07/04/korea.missile/index.html
  6. テンプレート:ref-en http://english.yna.co.kr/Engnews/20060705/630000000020060705085315E6.html
  7. テンプレート:ref-en http://www.cnn.com/2006/WORLD/asiapcf/07/04/australia.missile.ap/index.html

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

ko:2006년 조선민주주의인민공화국 미사일 발사 사건 ms:Ujian peluru berpandu Korea Utara 2006