アーサー・エドワード・ウェイト

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アーサー・エドワード・ウェイトArthur Edward Waite1857年 - 1942年5月19日)は黄金の夜明け団等に所属していた魔術師隠秘学者、ウェイト版タロットの制作者。

アメリカ合衆国に生まれイギリスに育ち、1891年に黄金の夜明け団に加入した。また、1902年に英国薔薇十字協会 (Societas Rosicruciana in Anglia) にも加入した。黄金の夜明け団はその後内部抗争から分裂し、1914年にウェイトは団を去った。ウェイトはその翌年、薔薇十字友愛団 (Fellowship of the Rosy Cross) を結成、その際黄金の夜明け団から6人ばかりが抜け出し、結局黄金の夜明け団はその後復活することはなかった。

ウェイトは隠秘学関係の著作を数多く執筆した。その題材は占い、薔薇十字、フリーメーソン、黒魔術と儀式魔術、 カバリズム錬金術などであった。ウェイトはまた、いくつかの重要な隠秘学あるいは錬金術に関する著作を翻訳し、再版した。聖杯に関するウェイトの著作は、友人であったアーサー・マッケンに影響されたもので、とりわけ注目に値する。ウェイトの著作のうち幾つかは近年になっても出版されている。『儀式魔術の書』 (Book of Ceremonial Magic)、『聖なるカバラ』、 (The Holy Kabbalah)、『フリーメーソン新百科』 (New Encyclopedia of Freemasonry) といった書物である。

ウェイトが最も良く知られているのは、ウェイト版タロットの共同制作者としてまたその解説書『タロット図解』 (Pictorial Key to the Tarot) の著者としてである。この書は22枚の大アルカナだけではなく、78枚のカード全てを挿絵付きで説明した初めてのものとして注目に値する。カードのイラストレーションは黄金の夜明け団のパメラ・コールマン・スミス(en:Pamela Colman Smith)が行った。初版は1910年である。

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